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【論文掲載】遺伝性脳小血管病CADASILへの新規治療法~塩酸ロメリジンによる脳卒中予防効果に関する論文掲載について~

京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学水野敏樹教授らの研究グループは、これまで脳卒中再発予防に効果的な薬剤がなかった遺伝性脳小血管病”皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症(CADASIL)”に対して塩酸ロメリジンが脳梗塞再発予防に効果があることを世界で初めて報告しました。本件に関する論文が、米国医学雑誌『Clinical Neuropharmacology』に(米国時間:2020年7月14日)付けで掲載されましたのでお知らせします。
本研究は、片頭痛予防薬である塩酸ロメリジンの脳血流増加作用に注目し、2年間投与を行った患者さんで脳卒中の発症を1/3へ減少させる効果を報告したものです。本研究成果はこれまで脳卒中の二次予防が難しかったCADASILに対する有効な治療法として期待されます。
 

本研究成果のポイント

○難治性の遺伝性脳小血管病CADASILにおいて塩酸ロメリジンに脳卒中予防効果があることを示した。
○片頭痛薬として使用されている塩酸ロメリジンの投与により、患者さんの予後改善が期待される
 

論文基礎情報

【雑誌名】Clinical Neuropharmacology
掲載予定日時:2020年7月14日
【論文名】Effect of lomerizine hydrochloride to prevent strokes in CADASIL patients
(CADASIL患者に対する塩酸ロメリジンの脳卒中予防効果)
【代表著者】京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学 水野 敏樹
 
本研究は厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 (H28-難治等 (難)-一般-029、H30-難治等 (難)-一般-006)、日本医療研究開発機構 17ek0109130によって行いました。
 
プレスリリース資料は こちら

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