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【論文掲載】非小細胞肺癌における がんゲノムプロファイリング検査の有効性を確認! ~初回診断時の遺伝子変異未検出をレスキューする~

本研究成果のポイント

〇進行期非小細胞肺癌の治療では、「遺伝子検査」により遺伝子変異を検索し、治療選択することが重要とされています。
○一方で、「遺伝子検査」は受けるタイミングや検体の量によって十分な結果を得られていない課題があります。本研究で、過去の「遺伝子検査」で4つの遺伝子変異(EGFRALKBRAFROS1)が陰性だった患者さんの約4分の1ではKRASHER2などの遺伝子異常を認めることを明らかにしました。
○「がんゲノムプロファイリング検査」により、過去に「遺伝子検査」を十分な結果を得られなかった患者さんに対して、新たな遺伝子異常の発見と治療に提供につながることが期待されます。
 

研究概要

 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 大学院生 石田真樹、同 助教 岩破將博、同 教授 髙山浩一ら研究グループは、非小細胞肺癌におけるがんゲノムプロファイリング検査の有用性を明らかにし、本件に関する論文が科学雑誌『Cancer Science』に2024年3月7日付け(日本時間)で掲載されましたのでお知らせします。
 本研究は、標準治療終了後に適応となるがんゲノムプロファイリング検査が非小細胞肺癌に対して有効であること、特に過去に十分な遺伝子検査を受けることができなかった患者さんの約4分の1に遺伝子異常が見つかることを報告しました。
 本研究成果をもとに、標準治療終了後のがんゲノムプロファイリング検査の活用が適切な遺伝子異常の診断と治療につながることが期待されます。
 

論文情報

雑誌名 Cancer Science
発表媒体 オンライン速報版
雑誌の発行元国 日本
オンライン閲覧 可 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cas.16130
掲載日 2024年3月7日(日本時間)
論文タイトル(英・日)
 Nationwide data from comprehensive genomic profiling assays for detecting driver oncogenes in non-small cell lung cancer
(非小細胞肺癌における がんゲノムプロファイリング検査の有効性)
代表著者
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 岩破將博
 (京都府立医科大学附属病院 がんゲノム医療センター兼任)
共同著者 
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 石田真樹
 京都府立医科大学附属病院 がんゲノム医療センター 土井俊文
 京都府立医科大学附属病院 がんゲノム医療センター 石川 剛
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 立花佑介
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 澤田 凌
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 小倉由莉
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 河内勇人
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 片山勇輝
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 西岡直哉
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 森本健司
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 徳田深作
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 山田忠明
 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 髙山浩一
 (京都府立医科大学附属病院 がんゲノム医療センター兼任)
プレスリリース資料はこちら

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