京都府立医科大学：【論文掲載】一日の歩数と健康寿命の関係が明らかに～健康寿命延伸につながるウォーキング目標歩数を提唱～

本研究成果のポイント

〇健康寿命のAI指標を用い、一日歩数と健康寿命の関係を解明
○ 健康寿命を延伸するための一日歩数の目標値は9,000歩/日

○　自覚的な健康状態を改善するための一日歩数の目標値は11,000歩/日

〇　本研究成果は国や自治体の政策、個人の健康増進に貢献することが期待される

研究概要

　京都府立医科大学大学院医学研究科　循環器内科学　助教　西　真宏、同　教授　的場聖明、同大学院医学研究科　地域保健医療疫学　助教　長光玲央、京都府健康福祉部らによる研究グループは、健康寿命のAI指標を用いて一日歩数と健康寿命の関係を明らかにし、健康寿命の延伸につながる一日のウォーキング目標歩数を提唱しました。本研究に関する論文が令和６年５月１日（水）に科学雑誌「BMJ Health & Care Informatics」オンライン版に掲載されましたのでお知らせします。

　本研究では、全国の国民生活基礎調査票と国民健康栄養調査票データをもとに、健康寿命のAI指標（HCAL）を用いて、一日歩数と健康寿命の関係を明らかにしました。また、健康寿命を延伸するための一日歩数の目標値9,000歩/日と、自覚的な健康状態を改善するための一日歩数の目標値11,000歩/日を提唱するに至りました。

　本研究成果は、国や自治体の健康寿命延伸を目指した保健医療政策や個人の健康増進に貢献することが期待されます。

論文情報

雑誌名　BMJ Health & Care Informatics
発表媒体　オンライン速報版
雑誌の発行元国　英国
オンライン閲覧　可　https://informatics.bmj.com/content/31/1/e101051
掲載日　2024年５月１日(日本時間)
論文タイトル（英・日）
Association between daily step counts and healthy life years: a national cross-sectional study in Japan（一日の歩数と健康寿命の関係：日本全国横断研究）

代表著者
　京都府立医科大学大学院医学研究科　循環器内科学（京都府健康福祉部併任）西　真宏　

共同著者
京都府立医科大学大学院医学研究科　地域保健医療疫学（京都府健康福祉部併任）長光玲央
　京都府立医科大学大学院医学研究科　循環器内科学　的場聖明

プレスリリース資料はこちら