※ 取材当時の情報です。
医学科
看護学科
医学科の卒業生の声
誇らしき哉、わが母校
藤田晢也さん(昭和30年卒業)
ルイ・パストゥール医学研究センター分子免疫研究所所長
京都府立医科大学 元学長
昭和52年朝日賞・平成2年島津賞・平成8年紫綬褒章
私が京都府立医科大学を常々誇らしく思うのは、その創立以来一度も中断することなく続いた歴史が150年にも及び、これが東京大学医学部創立に遅れること僅か3年で創立された医学教育機関として、本邦第二位であり、卒業生の数もそれに比例して多いというような物理的な数値だけを意識しているわけではありません。
私は、母校の卒業生が実に多彩な分野で活躍しているということを最も誇らしく思っているのです。国内だけでなくアメリカやドイツなどの有名な大学で傑出した活躍をしている教授や研究者たちもおれば、臨床家でありながら岩波文庫で近代詩集を残した詩人、映画監督として一流になった人、作曲家兼演奏家として一世を風靡したのち医系の大学教授になった人など、わが母校がいかにリベラルな人間らしい教育をしてきたか、如実に証明していると思っています。
当然でしょうが、臨床医師として京都府を中心に活躍している人の数は一番多く、この意味で母校が地域医療に貢献している程度は、全国の医系大学では最高であることに間違いはありません。
一方、看護学科も実は、明治22年、日本政府公認の産婆教習所の開設以前に、明治5年から療病院で、ドイツ人医師ヨンケルが看護師(助産師含めて)の教育を始めており、これは疑いもなく日本で最初の洋式看護学教育の始まりを告げるものでした。
私が母校、京都府立医科大学を卒業したのは昭和30年でしたから今年で66年になりますが、私が直接目撃してきた母校の発展振りに、毎日、大きな誇りを感じているこの頃であります。
(「大学案内2023」より)
世界保健機構(WHO)ジュネーブ本部の窓から
川野 美香さん(平成元年卒業)
International Health Regulation / Health Security and Environment
4年の外科の臨床勤務の後、厚生省〔現厚生労働省〕へ医系技官として入省、健康政策局健康指導課、薬務局審査課を経て、世界保健機構 (WHO)に勤務22年目になります。
京都府立医科大学は公衆衛生の視点が医学教育の随所に織り込まれており、医学だけでなく、それを取り巻くシステムや環境にも目を向ける姿勢が自然と身に着いたように思います。
現在はWHOの感染症対策局におり、エボラやコロナの対応に 携わる傍ら、WHOのInternational Travel and Healthの改訂も担当しています。
(「大学案内2023」より)
看護学科の卒業生の声
母校は看護を温かく見守り育てる母のような存在
藤本 早和子 さん
京都府立医科大学附属看護専門学校 平成2年度卒業
京都府立医科大学大学院保健看護学研究科 平成28年度修了
京都府立医科大学附属病院 副病院長・看護部長
母校である京都府立医科大学附属看護専門学校を卒業後、附属病院に就職して現在に至ります。平成16 年にがん性疼痛看護認定看護師を取得し、平成25年には緩和ケア病棟の看護師長として緩和ケアに携わり、平成27年から本学大学院保健看護学研究科において、臨床での疑問を学術的な側面から可視化する方法論 を学ぶことができました。
平成30年4月より副病院長兼看護部長を拝命し、京都府民の皆様へ質の高い看護が提供できるよう尽力し ています。母校は、様々な形で自分の看護を温かく見守り、育ててくれる「母」のような存在です。皆さんも、この大学で真の看護を育んでいただきたいと願っています。
(「大学案内2023」より)
看護職として学生時代から大切にしてきたこと
中川 雅子 さん
京都府立医科大学附属看護学院 昭和48年卒業
京都府立医科大学看護学科同窓会会長
元佛教大学・京都府立医科大学教授
学生時代の「看護職は患者の医療を支える両輪の1つ」という先生方の言葉が心に残っています。附属病院看護師、看護専門学校教員を経て、聖路加看護大学大学院修了後、母校や佛教大学看護学科で教鞭をとりました。
学生時代に患者の立場で考え、患者の代弁者になりなさいという教えは大切な軸となっています。
令和の春からは、看護学科同窓会会長の重責を務めることになりました。看護は人々の人生を、ケアを通して知り、共に悩み、健康を取り戻す喜びを体験できる魅力ある仕事です。母校で看護の道を歩まれる後輩が増えることを楽しみにしております。
(「大学案内2023」より)
現在につながる大学4年間の学び
川南 明日香 さん
京都府立医科大学医学部看護学科 平成23年度卒業
京都府山城北保健所 主任
大学を卒業後、保健師として京都府に就職しました。保健所や本庁で健康づくりや看護職の確保対策など を経験し、現在は山城北保健所で結核対策を中心に担当しています。
在学中は、実習やボランティアに参加し、地域の人々とふれあう中で、様々な視点を持つこと、過去や未来も含めてその人の人生を一体的に考えることの大切さを学びました。大学での学びや経験は、今でも気付きに繋がることがあります。
実習で悩むことはありましたが、友人や個別に相談にのってくださる先生方に支えられ、充実した学びの時間を送ることができました。勉強だけでなく、いろいろな経験を通して人と関わり、看護職者を目指して有意義な学生生活を過ごされることを願っております。
(「大学案内2023」より)
「看護に向き合うための大切な土台」を作ってくれた母校
久保 亘 さん
京都府立医科大学医学部看護学科 平成29年度卒業
京都府立医科大学附属病院 C5号病舎
京都府立医科大学の何よりの特徴は、歴史のある看護学科であり、多くの卒業生が活躍する附属病院で実習ができ、熱心に指導してもらえることだと思います。
私も学生だった頃はとてもお世話になりました。現在、学生だけでなく後輩ナースを教える立場になっていますが、学生の頃に教えて頂いた貴重な知識や経験を生かし丁寧に関わらせて頂いています。
指導側になって改めて感じる本学の大きな強みは、 基礎を学びながらも、臨地実習の場がすぐそばにあること。この環境は、看護師としての大切な土台を作ることができると思います。
学生時代から、もう10年近く看護に向き合っていますが、看護の世界はとても奥深く、まだまだ勉強不足だと感じるところばかりです。
男性の方は看護師を目指すことに、少しためらいを感じている方もおられると思いますが、実際に働くとそんなことは忘れてしまうくらいやりがいのある仕事です。男性だからこそ気付けること、患者さんの役に立てることもあります。
本学で皆さんにお会いできる日が来ることを楽しみに待っています。
(「大学案内2023」より)
大学院での学びについて
前田 圭子 さん
京都府立医科大学大学院保健看護学研究科博士前期課程 令和2年度修了
京都府立医科大学医学部看護学科母性看護学 助教
大学卒業後、看護師、助産師として臨床現場で働き、後輩や学生の教育にも携わっていました。そして、教育の難しさを痛感しており、教育と研究についてさらに学びを深めたいと本学大学院保健看護学研究科に進学しました。
大学院では、主体的に学ぶ姿勢はもちろん、一緒に学ぶ仲間は様々な年代の医療関係者であり、専門分野の知識、看護観、倫理観 が豊富である仲間との交流は、互いに刺激し合いながら学習することができました。
専門的な知識と倫理観、研究に対する基礎的能力、さらに教育に必要な知識と技術についても学修できました。有意義な学生生活を過ごすことができ、私の財産となっております。
専門的知識と刺激し合える仲間との出会い、学び続ける姿勢を高めることができる京都府立医科大学の保健看護学で有意義な学生生活を送られることを願っております。
(「大学案内2023」より)
メディア掲載
先輩が京都府立医科大学に入学を決めた理由
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nyushi@koto.kpu-m.ac.jp
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