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【論文掲載】環境表面から感染力を持ったウイルスを 正確に定量・検出することが可能な方法を構築

本研究成果のポイント

○環境表面上に存在する感染力を持ったウイルス(感染性ウイルス)の定量・検出は、現段階では標準化されていない。本研究では、感染性ウイルスをスワブで正確に回収して定量できる条件を明らかにした。
○環境表面上における感染性ウイルスの回収率はウイルスRNA の回収率よりも大幅に低く、感染性ウイルスの定量が困難であることを示された。[←現在、ウイルスRNAの定量・検出が主流となっている理由である。]
○感染性ウイルスの回収率は、乾燥したスワブよりも湿潤したスワブを使用した方が有意に高く、ポリエステルスワブよりも綿スワブ(綿棒)を使用した方が有意に高かった。
○回収率は評価面積が増加するほど低下した。ウイルスRNAの場合は評価面積が400cm2を超えても正確な検出が可能であったが、感染性ウイルスの場合は15cm2を超えると正確に検出できない場合があった。
○「綿スワブを使用する」「スワブは湿潤させる」「評価対象表面積は約15cm2以下とする」 この3条件を満たすことで、感染性ウイルスの正確な定量・検出が実現する。

研究概要

 京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 助教 廣瀬亮平、同 大学院生 宮﨑 啓、同 教授 伊藤義人、同大学院医学研究科 感染病態学 教授 中屋隆明ら研究グループは、様々な環境表面から感染力を持ったウイルスを正確に定量(検出)出来る条件を明らかにしました。本研究に関する論文が科学雑誌「Environment International」に2023年9月10日(日)に掲載されましたのでお知らせします。本研究によって環境表面の感染リスクを従来より正確に評価することが可能となり、今後の感染制御の発展に大いに貢献します。

論文情報

雑誌名 Environment International 
 発表媒体 オンライン速報版 
雑誌の発行元国 アメリカ合衆国
オンライン閲覧 可 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412023004725
掲載日 2023年9月10日(現地時間)
論文タイトル(英・日)
Methods for virus recovery from environmental surfaces to monitor infectious viral contamination
[感染性ウイルスによる汚染を監視するために環境表面からウイルスを回収・定量する方法]
責任著者
   京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 廣瀬亮平
共同著者 
   京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 宮﨑 啓
 京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 伊藤義人
 京都府立医科大学大学院医学研究科 感染病態学 中屋隆明
プレスリリース資料はこちら

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