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President's Greetings
— 学長からのメッセージ —

2019年の教育年度を迎えるにあたって

 新しい教育年度を迎えるにあたり、また私の任期も最終年度となりますので、本学の現在と将来について考えを纏めておきます。理念  『世界トップレベルの医学を地域へ』を達成するための一助になればと考えています。
 私は、大学の使命は教育にあると考えています。教育の目標は次世代の育成と考えますが、基本的には教育をすることを通して教職員が成長することも重要な到達目標です。その為に、教員は学生と正面から向かい合い、課題を共有し、評価し、その支援を職員がすることになります。このプロセスで教員は、学生や職員から評価され、教員として持続的に成長することになります。附属病院や北部医療センターで行われる医療では、臨床研修医制度や専門医制度を通して次世代の後継者育成が責務と考えられています。学生は大学を映す鏡です。
(継続的な医療人育成を展開する)
 本学附属病院は、京都府における地域医療の中心としての使命を果たすことが求められています。地域医療には地域で提供される看護を含む全ての医療サービスが包括されています。(1)脳・循環器などの超急性期疾患から(2)高度な医療技術に裏付けされたがん治療、或いは(3)胎児期から老年に至るまでの機能維持回復を目指す医療だけでなく、その人らしい看取りを目指す医療など(産科、眼科、緩和医療やリハビリテーション医学等)が含まれています。具体的には、4月から本格的に稼働した陽子線治療は(2)に含まれます。また、北部医療センター(与謝野町)は正に少子超高齢社会での地域医療の先端であります。今年からは地域医療担当副学長を置き、最優の地域医療を実現していきます。
(揺るぎない地域医療を形成する)
 教育や診療で生じた疑問や課題に応え、人類の健康に資する研究を行うことは 医学部の大きな責務です。教員一人当たりの文部科学省科学研究費の獲得額は770大学中15位、書籍や引用データベースでは34位(平成29年度実績)を占めています。研究計画が認められ、研究成果が広く参考にされている証しです。また、大学院に地域生涯健康医学コースを設置し、医療と直結した予防医学を含む基盤研究の発展を目指します。分子標的がん予防医学教室(酒井敏行教授)の研究成果を継承・発展するために創薬センターを創設します。ここには大学院講座も設置しますので、学外からも 研究者が本学に集うことを強く希望しています。言うまでもありませんが、本学の医学研究発展は、優秀な人材の持続的な確保・育成に直結します。
(医学や医療の基盤を拡大し充填する)
 本学は2022年に創設150周年を迎えます。明治5年に欧州から医学者を招き、京都に近代医学の灯が点されました。現代の大学は、地域創生の役割を担い、society 5の到来でglobal化が推進されるなかで存在が問われています。この2年間で国際学術交流は従来のオクラホマ大学や、リーズ大学、マースストリヒト大学に加えて、エジンバラ大学とタイ国チュラロンコン大学が加わりました。アジアの他大学との交流計画も進んでいます。学部学生が臨床実習を共有し、大学院でdouble degree制度を進め、教員レベルで相互交流を実現していきます。最終的には欧米とアジアの有数の 大学が本学で医学・医療の国際交流事業を定期的に開催し、共同成果を上げていくこと が目標です。
(世界への情報発信を高める)
 大学の運営・経営は、教員だけでできるものではありません。特に医学部では附属病院で働く多くの新しい医療技術者、研究を展開するために必要な機能を果たす職種、医学教育改革の中で教育支援を専門とする職種などが必要不可欠な時代になりました。京都府から派遣される優秀な職員に加えて、京都府公立大学法人で雇用される高い専門性を持つ職員も渇望されています。大学と附属病院、北部医療センターの全てが教職協働で活性化され、次世代へ繋がると考えています。本学は運営管理でも最優の大学を目指します。
(経営や運営を教職で協働する)
 ここでお示しした5つの括弧内の表現は、将来計画委員会が大学の第3期中期計画を具体的に考える中で取り上げられた教育から運営・管理までの5つの分野の方向性で、評価の基準となるものです。
                        

2019.4.16

京都府公立大学法人 京都府立医科大学

学長竹中 洋


 

〒602-8566. 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465

お問い合わせ先
TEL:075-251-5111
FAX:075-211-7093