京都府立医科大学：【論文掲載】アミノ酸（血中D-アラニン）による大腸炎抑制メカニズムを解明～D-アラニンによる免疫細胞の分化抑制と大腸炎改善効果に関する論文掲載について～

本研究成果のポイント

〇潰瘍性大腸炎患者では血中D-アラニンが低下していることを初めて明らかにしました。
〇ヒトと同様に、血中D-アラニンが低下しているマウス大腸炎モデルにD-アラニンを投与したところ、腸管炎症抑制効果が示されました。
〇今回の研究により、D-アラニンを用いた炎症性腸疾患治療への展望が得られました。
また、自己免疫疾患・炎症性疾患に対する新規治療戦略の構築に対して有用な情報となることが期待されます。

研究概要

　京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　大学院生　橋本　光、および　同　医療フロンティア展開学（消化器内科学併任）准教授　髙木智久、同大学　生体免疫栄養学講座　教授　内藤裕二、京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　教授　伊藤義人らの研究グループは、D-アラニンによる大腸炎抑制メカニズムを解明しました。本件に関する研究論文が、科学雑誌『Journal of Crohn's and Colitis』に1月2日付けで掲載されましたのでお知らせします。

論文情報

雑誌名　Journal of Crohn's and Colitis
発表媒体　オンライン速報版　
オンライン閲覧　可　https://doi.org/10.1093/ecco-jcc/jjad217
掲載日　2024年1月2日(現地時間)
論文タイトル（英・日）
　D-alanine inhibits murine intestinal inflammation by suppressing IL-12 and IL-23 production in macrophages（D-アラニンはマクロファージにおけるIL12, IL-23の産生を制御しマウス腸炎を抑制する）

代表著者
　京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　橋本　光

共同著者　
　京都府立医科大学大学院医学研究科　医療フロンティア展開学（消化器内科学併任）髙木智久
　京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　朝枝興平
　京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　安田剛士
福知山市民病院　消化器内科　梶原真理子
京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　菅谷武史
京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　水島かつら
京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　井上　健
京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　内山和彦
パナソニック健康保険組合　松下記念病院　消化器内科　鎌田和浩
石川県立大学生物資源環境学部食品生化学研究室　東村泰希
摂南大学動物機能科学研究室　井上　亮
京都府立医科大学　生体免疫栄養学講座　内藤裕二
京都府立医科大学大学院医学研究科　消化器内科学　伊藤義人

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【論文掲載】アミノ酸（血中D-アラニン）による大腸炎抑制メカニズムを解明 ～D-アラニンによる免疫細胞の分化抑制と大腸炎改善効果に関する論文掲載について～

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【論文掲載】アミノ酸（血中D-アラニン）による大腸炎抑制メカニズムを解明～D-アラニンによる免疫細胞の分化抑制と大腸炎改善効果に関する論文掲載について～