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【論文掲載】2型糖尿病、あなたは大丈夫?BMIや腹囲以外も確認しよう ~男性では腹囲身長比、女性では腹囲調整BMIと腹囲身長比が2型糖尿病発症予測に有効~

本研究成果のポイント

〇肥満は2型糖尿病発症の主要な危険因子ですが、肥満の評価には様々な指標が存在します。現在健診ではBMIや腹囲が測定され、糖尿病を含む生活習慣病予防のため、BMIや腹囲を介入基準として特定保健指導が実施されていますが、その効果は限定的であることが分かっています。
  今回の研究では日本人を対象とした大規模研究によりBMI、腹囲、腹囲身長比、体形指数(ABSI)、腹囲補正BMIといった様々な体格指数における2型糖尿病発症の予測能力を比較しました。
 その結果、男性では腹囲身長比、女性では腹囲調整BMIと腹囲身長比が2型糖尿病発症予測に優れており、そのカットオフ値はそれぞれ0.497、18.6kg/m、0.510であったことを解明しました。
BMIのみならず腹囲身長比、腹囲補正BMIに注目する事で2型糖尿病の新規発症の予防に繋がる可能性が期待されます
 

研究概要

 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生 小林玄樹、同 助教 岡田博史、同 教授 福井道明、パナソニック健康保険組合 伊藤正人らの研究グループは、2型糖尿病発症予測に関して男女ごとに有用な体格の指標とそのカットオフ値を解明し、本件に関する論文が、科学雑誌『Diabetes Research and Clinical Practice』に2024年10月10日付けで掲載されました。
 本研究は、2008年から2021年までの職域データ15万人以上のデータを対象としたもので、2型糖尿病発症の予測において、男性では腹囲身長比、女性では腹囲補正BMIと腹囲身長比が優れていることを解明しました。
 本研究成果をもとに、今後はBMIのみならず腹囲身長比、腹囲調整BMIにも注目する事で2型糖尿病の新規発症の予防に繋がる可能性が期待されます。

論文情報

雑誌名 Diabetes Research and Clinical Practice
発表媒体 オンライン速報版
雑誌の発行元国 オランダ
オンライン閲覧 可 Associations between anthropometric indices as complementary predictors and incidence of type 2 diabetes; Panasonic Cohort Study 21 - ScienceDirect
掲載日 2024年10月10日(日本時間)
論文タイトル(英・日)
 Associations Between Anthropometric Indices as Complementary Predictors and Incidence of Type 2 Diabetes; Panasonic Cohort Study 21
(日本語:補完的な予測因子としての体型指数と2型糖尿病発症との関連:パナソニックコホート研究21)
代表著者
 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 小林玄樹
共同著者 
 東京理科大学 工学部 情報工学科 篠崎智大
 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 岡田博史
 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 中島華子
 松下記念病院 糖尿病・内分泌内科 橋本義隆
 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 濵口真英
 パナソニック健康保険組合 健康管理センター 黒木和志郎
 松下記念病院 整形外科 村田博昭
 パナソニック健康保険組合 健康管理センター 吉田直樹
 パナソニック健康保険組合 健康管理センター 伊藤正人
 九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学 大隈俊明
 京都府立医科大学大学院医学研究科 生物統計学 堀口 剛
 京都府立医科大学大学院医学研究科 生物統計学 手良向聡
 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 福井道明
 
プレスリリース資料はこちら

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