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【論文掲載】家庭で血圧測定と同時に心電図記録を継続的に行うことが心房細動の早期発見につながる!~60歳以上の高血圧患者3,820名のうち、220名の「隠れ心房細動」を検出~

本研究成果のポイント

〇本邦において、高血圧患者における未診断の心房細動(隠れ心房細動)がどれくらい存在するのか解明されていませんでした。
〇本研究は、家庭で心電図を記録できる機器を用いて60歳以上の降圧治療中の高血圧患者における未診断の心房細動(隠れ心房細動)の検出率を評価することを目的とした、日本全国規模の大規模研究です。
〇本研究の結果、3,820名の対象者から220名(検出率: 5.8%)の隠れ心房細動を検出することができました。
〇家庭での継続的な血圧測定と合わせて心電図記録を行うことが、循環器イベントの発症リスクとなる心房細動をより早期に検出し、循環器イベントの発症予防につながると期待できます。
 

研究概要

 京都府立医科大学大学院医学研究科 不整脈先進医療学講座 准教授 妹尾恵太郎ら研究グループは、60歳以上の降圧治療中の高血圧患者における未診断の心房細動(隠れ心房細動)の検出率を解明し、本件に関する論文が、科学雑誌『Thrombosis and Haemostasis』に2024年11月25日付けで掲載されました。
 データの有効性が確認された3,820名のうち、220名が隠れ心房細動であることが確認されました(検出率:5.8%)。試験開始時の家庭血圧レベルにより4グループに層別を行い解析した結果、血圧レベル間で隠れ心房細動の検出率に有意な差は認められず、治療中の高血圧患者においては血圧のコントロール状況によらず、隠れ心房細動のリスクは同等であることが示唆されました。
 本研究の結果から、家庭での継続的な血圧測定と合わせて心電図記録を行うことが、循環器イベントの発症リスクとなる心房細動をより早期に検出し、循環器イベントの発症予防につながると期待できます。京都府立医科大学大学院医学研究科 不整脈先進医療学講座 准教授 妹尾恵太郎ら研究グループは、60歳以上の降圧治療中の高血圧患者における未診断の心房細動(隠れ心房細動)の検出率を解明し、本件に関する論文が、科学雑誌『Thrombosis and Haemostasis』に2024年11月25日付けで掲載されました。
 

論文情報

雑誌名 Thrombosis and Haemostasis
発表媒体 オンライン速報版
オンライン閲覧 可 https://www.thieme-connect.com/products/ejournals/abstract/10.1055/a-2484-0641
掲載日 2024年11月25日(日本時間)
論文タイトル(英・日)
 Relationship between screening-detected atrial fibrillation and blood pressure levels in elderly hypertensive patients: The OMRON Heart Study
(日本語:高血圧患者における、スクリーニングで検出された心房細動と血圧値との関係)
 
代表著者
 京都府立医科大学大学院医学研究科 不整脈先進医療学講座 妹尾恵太郎



 
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