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所信表明(2期目にあたって)

所信表明(2期目にあたって)

はじめに

 本年4月より、学長2期目を拝命いたしました。2期目におきましても、「世界トップレベルの医学を地域へ」という本学の理念のもと、教育・研究・医療の三位一体のさらなる深化を図り、地域社会の課題解決に主体的に貢献してまいります。1期目における成果と課題を踏まえ、組織運営の高度化と改革の持続性を一層強化いたします。
 また、2025年度に掲げた大型政府交付金・助成金の獲得を重要目標として、産学公連携および学際的連携を一段と推進し、本学の持続的発展を支える基盤を確立いたします。これらを踏まえ、2期目においては「12の重点施策」を軸に、具体的な実行計画と明確な評価指標のもと、着実に施策を展開してまいります。
 

基本理念とビジョン

 学長としてのビジョンは引き続き不変であり、以下の二つの大学像の実現を目指します。
・医学分野において世界に伍する研究大学であり続けること
・すべてのステークホルダーの期待に応える地域の中核大学であり続けること(公立大学の責務)
 これらを実現するため、学修者本位の質の高い教育と全人的な人材育成を推進するとともに、研究成果の社会実装を通じて地域への還元を図ります。教育・研究・医療の統合的推進を通じ、社会からの信頼と大学ブランド力のさらなる向上を実現してまいります。
 

2期目の重点施策(12項目)

 本学の長期的発展と地域課題の解決を両立するため、以下の施策を学長として優先的に推進いたします。
1)大型政府交付金・助成金の獲得
 研究力および研究支援体制の強化と社会的信頼の向上を目的として、内閣府の地方創生交付金をはじめとする大型資金の獲得に継続的に取り組みます。あわせて、K-MICSを中核とした研究支援体制の整備・強化を進めます。
2)北部キャンパス・北部医療センターの充実
 北部地域における医療・教育リソースを重点的に強化し、地域医療の実践拠点としての機能を高めます。北部キャンパスでは、2024年に設置した大学院医学研究科地域医学コースのさらなる充実を図るとともに、2027年には大学院保健看護研究科地域総合ケアコースを新設し、「北部の知の拠点」としての機能強化を推進します。あわせて、丹後二次医療圏における地域医療構想の実現に貢献します。
3)産学公連携の推進
 研究成果の社会実装と研究支援体制の高度化を目的として、K-MICSの機能強化、URA体制および知財マネジメントの整備を進めます。また、医師主導治験および企業治験を含む臨床試験の推進により臨床研究力の体系的向上を図り、将来的な臨床研究中核拠点の指定を目指します。さらに、制度整備を進めた上で大学発スタートアップの創出を促進し、新たな産業連携の創出につなげます。
4)学学連携の推進
 医系単科大学の枠を超えた分野横断的研究を推進するため、他大学との連携を強化します。まず京都工芸繊維大学との包括連携を基盤とし、将来的には京都における課題解決型の国公私立単科大学群による連携推進法人の設立も視野に入れ、共同教育・共同研究の拡充を図ります。
5)医学科・看護学科における教育の質保証
 教育の出口における質保証を一層強化します。医学教育分野別評価(第3巡目)への対応を着実に進めるとともに、教学IRの高度化、PDCAサイクルの実質化を図ります。また、看護学科における分野別評価の準備を推進します。
6)大学DXの推進
 教育・研究・医療および大学運営全体のデジタル化を推進します。明確なロードマップに基づき、データサイエンス人材の活用を進めるとともに、病院DXの高度化と実効性の向上を図ります。
7)国際化の推進
 研究力の向上と人材育成の高度化を目的として、国際学術交流センターの機能強化および海外機関との連携を加速します。学部学生の交換留学については、まず20%の達成を目標とし、将来的には50%規模への拡大を目指します。教育・研究・臨床の各領域においてグローバル連携を推進します。
8)大学整備構想の推進
 財務状況を踏まえつつ、既存施設の改修を中心とした現実的かつ戦略的な整備を進めます。ICU・PICUの集約化や手術室の増床などにより収益構造の改善を図るとともに、新棟計画についても実現可能性を精査しながら将来整備計画を策定します。
9)法人における経営改善
 高度急性期医療の提供体制を強化するとともに、収益構造の抜本的改善を推進します。病床機能の最適化、ICU・PICUの集約化、手術室増床を進めるほか、北部医療センターおよび陽子線センターの経営改善にも取り組みます。
10)洛中アライアンスの推進
 新たな地域医療構想を見据え、御所周辺地域の医療機関との連携を強化し、地域完結型医療提供体制の構築を目指します。本学附属病院、京都第二赤十字病院、鞍馬口医療センター、さらに将来的に移転予定の医療機関との連携を軸に、地域の医療機関、クリニック、在宅支援センター、介護施設等との有機的連携を推進します。
 本アライアンスの主眼は、患者情報の円滑な共有と受け入れ体制の最適化、人材育成の強化、さらには施設横断型の専門医療チームの構築にあります。
11)ドナルド・マクドナルド・ハウス京都の運営
 2027年に竣工を予定している本施設について、入院患児家族を支援する宿泊施設として円滑な運営を開始できるよう、関係団体との連携を強化し、ボランティア体制の整備を着実に進めます。
12)西日本医科大学体育大会の主管
 2027年夏季に開催される本大会の主管大学として、学生自治組織との連携を強化し、安全かつ充実した大会運営を実現します。
 

結び

 学長2期目として、これまでの実績を基盤に、さらなる改革と組織運営の高度化に全力で取り組んでまいります。皆様とともに、知の拠点としての京都府立医科大学の未来を切り拓いていく所存です。
 今後とも一層のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 

京都府公立大学法人 京都府立医科大学

学長夜久 均

〒602-8566. 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465

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