教職員の皆様、学生の皆様、新年あけましておめでとうございます。2026年(令和8年)の輝かしい新春を迎え、一言ご挨拶を申し上げます。
私の学長としての1期目の任期は、残り3ヶ月となりました。この3年近くの間、大学管理職の方々はじめ、教職員の皆様のご協力により、本学の運営と改革を前進させることができました。昨年行われた学長評価においては、「大学運営および改革の各分野において着実に成果を挙げ、学長としての責務を十分に果たしている」との評価をいただきました。本年4月からの2期目におきましても、この信頼を糧にさらなる改革を推し進めていく所存です。
本学の不変の理念は、「世界トップレベルの医学を地域へ」です。この持続的な実現のために、私は大学運営ビジョンとして次の二つの大学像の追究を掲げています。
1.医学の分野で世界に伍する研究大学
2.大学のすべてのステークホルダー(行政・産業界・財界・アカデミア・学生・府民等)の期待に応える
地域の中核大学
世界トップレベルの研究と臨床を追究し、世界へ発信するとともに、それを社会実装することで地域への還元を行い、さらなる社会貢献を果たしていく。そして、質の高い学修者本位の教育を通じて、その役割を担う人材を輩出する「全人的な育成」を継続する。これにより社会からの信頼を得て、本学のブランド力向上を図ってまいります。
2期目に向け、私が優先的に取り組む12の項目について述べたいと思います。
1項目目は、「大学のステータスを示す大型政府交付金・助成金の獲得」です。大学全体の研究能力ならびに研究支援体制に裏打ちされる大型政府交付金・助成金等の獲得に全力を尽くします。これは単なる公的資金確保ではなく、本学が社会からいかに期待されているかを示す指標になります。今回、京都府・京都企業・本学の連携により、地方大学・地域産業創生事業交付金の本申請に向けての内閣府による計画作成支援の申請を行いました。これ以外にも大型政府交付金・助成金等の獲得を目指します。
2項目目は、「北部キャンパス・北部医療センターの充実」です。前述の産学公連携プロジェクトに掲げる「MIRAI地域医療拠点」における実証フィールドとしての重要な役割が期待されます。また北部の「知の拠点」として、令和6年度に開設しました大学院医学研究科地域医学コースを益々充実させるとともに、令和9年度には北部地域での看護学高等教育のための大学院保健看護研究科地域総合ケアコースを設立予定です。また丹後医療圏における地域医療構想を進め、圏域における医療機関の役割分担を明確にし、それに基づき北部医療センターの施設整備計画の前進に繋げたいと思います。
3項目目は、「産学公連携の推進」です。研究成果の社会実装ならびに研究支援体制充実のための原資確保を目的に、令和6年度に京都府立医科大学産学公連携機構(K-MICS)を設立しましたが、包括連携先を拡げ、活動をさらに活性化していきたいと思います。また研究支援体制の整備、URAの充実、知財管理体制の整備を推進していくとともに、臨床治験センターを充実させ、臨床治験を推進していきます。
4項目目は「学学連携の推進」です。本学にとってさらなる研究力向上のためには、分野を超えた研究が必要です。医系単科大学である本学としては、医学系以外の他学と連携を組む必要があります。その目的で、京都における地域課題解決型の国公立大学群と連携推進法人の設立を数年かけて目指します。
5項目目は、「医学科・看護学科における教育」です。令和6年度に大学機関別認証評価ならびに医学教育分野別評価のダブル受診をし、どちらも承認に至りました。次期(3巡目)の医学教育分野別評価の現地調査受審(令和11年度予定)に向けて準備を始めるとともに、教学IRを充実させ、データに基づく内部質保証のためのPDCAサイクルの実績を集積していきます。また看護学科においても分野別評価を受けるべく、外形基準の整備、受審体制の構築を行っていきます。
6項目目は、「大学DXの推進」です。昨今のAIの進化は目を見張るものがあり、これを活用した大学のDX化は必須の要件です。大学DXの取り組みを、総務担当副学長を全体の統括責任者とし、企画課の事務的バックアップ、必要に応じてデータ・サイエンス専門家に助言を受けながら行っていきたいと思います。まずは来年度におけるTo-Do-List、それらのロードマップを作成し、順次進めていきます。また病院DXに関しては数年前から政府主導で推進されていますが、より高度で実効性のある病院DXを病院長主導で進めてまいります。
7項目目は、「国際化の推進」です。研究力の向上ならびに視野の広い人材教育のためには教育・研究におけるグローバル化が必須です。国際学術交流センターを人的にも充実させ、学部教育、研究、臨床において、海外施設との交流をさらに加速させます。
8項目目は、「大学整備構想に関して」です。大学整備構想に関する流れとして、令和5年度に実施計画を作成し、大学病院・特定機能病院に求められる高度医療機能と、公立大学として求められる政策医療を遂行する機能を、新棟計画に盛り込みました。しかしながら資材費高騰による建設費の高騰、また医薬材料費・人件費の高騰により法人の財務状況が著しく悪化し、竣工時から発生する新棟建築のための長期借入金の返済は困難を極めると判断しています。新棟建築が具体化するまでの期間に、既存建屋の改築による収益構造の改善をするとともに医療需要に応じた実施計画の見直しを柔軟に行ってまいります。
9項目目は、「法人における経営改善」です。法人において現在進めている経営改善は最大限進めてまいります。さらに附属病院の病床機能整備(ICU/PICUの集約化・増床、手術室の増床)を進め、高度医療の提供体制の充実を図りながら、収益構造の抜本的な改善を図っていきます。また、北部医療センター、永守記念最先端がん治療センターの経営改善を強化してまいります。
10項目目は、「洛中アライアンスの推進」です。令和7年度を目途とした地域医療構想ならびに令和8年度からの新たな地域医療構想の下で、医療機関の病床機能の明確化、病床数の適正化が進められています。府立医大附属病院は高度急性期に特化した医療機関として、近隣(洛中)の医療機関との連携(アライアンス)を強化し、地域完結型の質の高い医療サービスを提供する体制を構築します。
11項目目は、「ドナルド・マクドナルド・ハウス 京都(京都ハウス)の運営」です。入院中の患児の家族のための宿泊施設として、京都ハウスの誘致が決定し、設計の段階に入っています。竣工後の安定的な運営を可能にするため、マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンと協働して、組織づくりを始めていきます。
12項目目は、「西日本医科大学体育大会の主管と準備」です。令和9年度の標記体育大会は本学が主管を務めます。学生部長を中心に、学生自治会、体育会部長、体育会系クラブ主将と密な連携を取りながら、安全かつ充実した大会になるように学生による運営を支援したいと思います。
学長1期目は、皆様の多大なご協力とご支援を賜り、数々の取り組みを推進することができました。新年ならびに2期目におきましても、本学のさらなる発展と、社会に対する責務を果たすため、私自身、最大限の尽力をする覚悟です。
皆様と共に、知の拠点としての大学の「未来を創造」できれば、この上ない幸せです。
引き続き、ご支援とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様と共に、知の拠点としての大学の「未来を創造」できれば、この上ない幸せです。
引き続き、ご支援とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和8年1月5日 京都府立医科大学 学長 夜久 均











