コースの目的
「ゲノム医療」とは個人のゲノム情報に応じた効果的で効率的な医療・健康管理であり、特にがんや稀少難病領域において急速に臨床応用が進んでいます。一方で、ゲノム情報はその特性により本人や血縁者にとって複雑な課題を生じる場合があり、正確な情報提供とそれに基づく意思決定を援助するプロセス、すなわち「遺伝カウンセリング」のニーズが高まっています。本コースでは、認定遺伝カウンセラー養成専門課程として認定された教育プログラムにより、ゲノム医療時代に求められる幅広い知識と高い倫理観を備え、チーム医療を実践できる遺伝カウンセラーの育成を行います。
♦認定遺伝カウンセラー®とは 認定遺伝カウンセラー制度委員会 (umin.ac.jp)
カリキュラムの特徴
(1) 本コースでは、修士課程共通の科目に加えてコース独自の科目を履修することにより、幅広いゲノム医科学への理解と遺伝カウンセリングの技能、高い倫理観を涵養し、認定遺伝カウンセラー資格の取得を目指します。 (2) 本コースでは、遺伝カウンセリングの技能に加え、遺伝子解析の理解と臨床応用に資する能力の獲得に重点を置きます。 (3) 本コースでは、遺伝子診療部ならびに遺伝相談室関連の教員のもとで研究主題を設定、計画立案し、遺伝カウンセリング研究に取り組みます。
求める学生像
本コースでは、大学院医学研究科アドミッションポリシーにのっとり、遺伝診療およびゲノム医療の発展に最善を尽くそうとする強い意欲と展望を持った人材の育成を目指しており、次のような学生を広く求めます。
・生命の尊厳を守る高い倫理観を持つ人
・広い視点から物事を多面的・多角的にとらえ、問題解決に取り組める人
・遺伝医療の実践を通じて人類の健康維持・増進に貢献する意欲を持つ人
出願までの流れ
遺伝カウンセリングコースの入学希望者は、出願前に事前面接を受け、受験の許可を得る必要があります。面接は随時受け付けていますので、希望者は下記までご連絡ください。
連絡先:京都府立医科大学 教育支援課大学院係 : gkyoumu@koto.kpu-m.ac.jp