薬理学教室HP https://www.kpum-yakuri.jp/
大学院科目名 | 病態分子薬理学 | ||
医学部教室名 | 薬理学教室 | ||
スタッフ |
講師(研究准教授)岩田 和実
助教 岡田 宣宏 助教 (特任) 石田 和久
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研究内容
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私たちは基礎研究ならびに臨床研究の両面から、薬理学の視点で病態にアプローチしています。革新的な疾患治療や予防を実現する戦略を主体的に立案する研究テーマに取り組んでいます。興味のある方は是非ご参加ください。
【発癌および進展メカニズムの解明】
発癌、特に炎症発癌では、サイトカイン・酸化ストレス・ER(小胞体)ストレスを介在した細胞死と再生反応を中心に、免疫反応や血管新生など腫瘍微小環境(TME)が関わります。これまでは肝癌ならびに膵癌を中心に、がん遺伝子変異を含めた分子生物学的解析により発癌メカニズムの解明に取り組んできました。
【発癌予防および治療介入】
発癌の素地となる慢性疾患、例えば肝線維化・肝硬変は治療対象として重要な病態です。近年はがん特有の代謝変化やTMEに加え、癌の遺伝子やシグナル伝達の変化がこれらに与える影響に着目しており、さらに分野を広げて新規治療薬ならびに予防法の開発を継続しています。
【肥満・生活習慣病の予防および治療介入】
糖尿病・高血圧・脂質異常症への投薬のみならず、糖・脂質・アミノ酸代謝や、サイトカイン・酸化ストレス・ER(小胞体)ストレス、免疫反応を制御する機構に肥満マウスモデルを含めた解析手法でアプローチしており、予防および治療法の発展を目指しています。またDOHaD (Developmental Origins of Health and Disease)は、出生前および周産期における様々な要因の曝露が、将来の健康や特定の病気へのかかりやすさに影響を与える、という概念です。私たちはマウスモデルを用いて乳がんの発症リスクに強い影響があることを確認しており、今後はリスクを低下させる方法を提示したいと考えています。
【酸化ストレス応答】
活性酸素種(ROS)は種々の疾患において重要な役割を果たしますが、その産生源や作用機構は未解明点が多く、私たちはROS産生酵素NADPHオキシダーゼ(NOX)に着目し検討してきました。特にNOX1は、肺動脈圧や高血圧、心筋への影響を含めた心血管系、糖尿病性腎症、炎症性腸疾患を含む腸炎、関節炎を含む膠原病などとも関わり、また線維化も制御していることを報告してきました。現在は抗がん剤投与の影響を含めた病態解析やNOX1阻害薬の開発に取り組んでいます。
【腫瘍免疫微小環境(TIME)】 【炎症・線維化進展】 【オートファジー・ミトコンドリア機能と疾患】 【アルツハイマー型認知症・パーキンソン病】 |
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研究業績 |
*ROS産生酵素NOX/NADPHオキシダーゼ関連
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問い合わせ先 | TEL:075-251-5332 FAX:075-251-5348 e-mail:yakuri@koto.kpu-m.ac.jp |
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教室独自のHP |