withコロナ新時代の潜在保健師・看護師リカレント教育

令和5年度(2023年度) withコロナ新時代の潜在保健師・看護師リカレント教育

コロナ禍においても安心して希望する施設等に復職するための実践的教育による知識・技術の習得、受講者個々のキャリア形成支援を目指しています。
 

 

 

令和5年度は、当プログラムを開催いたしません。
今年度の参加を検討していた方にはご迷惑をおかけいたしますが、
何卒ご了承くださいますようお願いいたします。

 

 

 

      (2022年度の内容を掲載しています)

 

はじめに

  本事業は、京都府立医科大学看護実践キャリア開発センターが運営するリカレント教育プログラムです。2022年度で第2期を迎えることができました。第1期は、令和2年度文部科学省「就職・転職支援のための大学リカレント教育推進事業」に採択され、「新型コロナウイルス感染症拡大状況下に対応した潜在保健師・看護師復職支援リカレント教育プログラム」事業として展開しました。第2期では、第1期の事業内容をさらにブラッシュアップして開講するものです。

新型コロナウイルス感染症の影響により、あらゆる業種の雇用構造の転換が進展する中で、新たな能力を身に付け、自己のキャリアアップに繋げるための非正規雇用労働者、失業者への支援が政策として重要視されています。看護職においても、日本看護協会が2020年9月に実施した全国調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響を理由とした離職は一般病院では15.4%、感染症指定医療機関では21.3%と大幅に増加し、京都府も同様の状況が予想されます。

また、コロナ禍以前においても、資格を持ちながら看護職として特定の組織に所属していない「潜在看護師(職)」の存在に注目が集まっており、その数は看護職員(保健師、助産師、准看護師含む)全体の約30%、全国に70万人以上とされています。2019年11月に厚生労働省「看護職員需給分科会」の中間とりまとめにおいても、2025年問題を目前に看護職員不足が今後さらに進行することが指摘されており、潜在看護職者への再就業支援対策が強く打ち出されています。

このような状況にありながらコロナ禍において、医療現場の人員はひっ迫し、潜在看護師の復職の促進が課題となっています。潜在保健師においても、京都府は2020年11月からコロナ禍における専門人材を確保する目的で「潜在保健師バンク」の運用を開始し、再就業を呼びかけている現状にあり、潜在保健師・看護師への再就業支援、教育支援は喫緊の課題となっています。 

従って本プログラムは、withコロナ新時代において、病院施設および地域社会における感染対策に関する最新の知識・技術を修得し、安心して復職・転職できるためのリカレント教育を展開し、保健医療福祉の質向上に資する専門職の確実な再就職につなげることを目的としています。教育内容においては、人員のひっ迫に対応するための緊急的措置の側面もさることながら、潜在保健師・看護師の皆様のキャリア形成支援に重点を置き、体系的な学び直し、リカレント教育の提供を目指しています。

受講においては、感染症対策と現在就業している受講生にも対応する観点から、オンラインおよびオンデマンド授業、夕刻の開講などを採り入れ、対面授業による実践的な演習、就職を想定した医療機関、行政機関での実習を展開するハイブリッド形式のプログラムを提供します。

 

 

1. 「with コロナ新時代の潜在保健師・看護師リカレント教育」プログラムの概要

1) 目的

本プログラムは、京都府内の潜在保健師・看護師 (非正規雇用者、他施設への転職希望者含む)を対象に、コロナ禍においても安心して希望する施設に復職するための実践的教育による知識・技術の修得、受講者個々のキャリア形成支援を目指したリカレント教育プログラムを提供し、再就職につなげることを目的としています。

2) 教育目標
(1) 保健師としての再就職・転職コース

(ア) キャリア開発に関する知識を修得することができる。

(イ) 現在の状況に即した看護倫理、医療安全に関する基本的知識を再習得できる。

(ウ) 感染対策、新型コロナウイルス感染症に関する最新の知識と疫学調査を含む制御方法に関する知識・技術を習得することができる。

(エ) 地域診断技術と地区組織活動に関する知識、および個人、集団及び地域を対象としたセルフケア支援に関する技術を再習得することができる。

(2) 看護師としての再就職・転職コース

(ア) キャリア開発に関する知識を修得することができる。

(イ) 現在の状況に即した看護倫理、医療安全に関する基本的知識を再習得できる。

(ウ) 感染対策、新型コロナウイルス感染症に関する最新の知識と疫学調査を含む制御方法に関する知識・技術習得することができる。

(エ) 基礎的看護技術、ME機器 (医用工学機器)に関する基本的知識、安全な活用技術について再習得することができる。

3) 教育内容 (表1)

本プログラムはwith コロナ新時代において、病院施設および地域社会における感染対策に関する最新の知識・技術を修得し、安心して復職・転職できるためのリカレント教育を展開します。職種や再就職先の特徴を考慮した選択科目を置き、各現場への適応を促進します。また、感染対策に関する専門的知識・技術のみならず、キャリア形成支援を目指したキャリア教育、就職支援を提供し、保健医療福祉の質向上に資する専門職としての再就職・転職を目指します。プログラムは、大学教員および実務家による講義 (対面・オンライン)、グループワークなどの演習、スキルスラボ等を活用した技術演習、連携施設および附属病院おける体験活動 (インターンシップ等)、個別面談などから構成しています。

教育内容は、【キャリア開発】【看護の基本】【感染対策】【保健師・看護師リカレント教育】の4つの枠組みと【就職支援】からなる、選択科目を含む13の科目で構成される。

表1 教育課程の概要(予定)
科目名 保健師 看護師
必修 選択 必修 選択
キャリア開発 キャリア開発論 10   10  
キャリア開発演習 12   12  
看護の基本 看護倫理 3   3  
医療安全 3   3  
感染対策 感染制御 10   10  
感染制御学演習 7   7  
保健師・看護師
リカレント教育
看護基礎講座   9 9  
看護基礎演習   5 5  
地域看護講座 6     6
地域看護演習 6     6
在宅・地域包括ケア看護論   6   6
就職支援 キャリアアップ演習 12   12  
4) 修了の要件

保健師コース・看護師コースともに、必修9科目の履修を修了要件とする。履修においては、下記の必要出席時間数の出席を基本とする。科目によっては感想文等を提出する。

(1)講義:時間数の4/5以上の出席 (受講)
(2)演習:時間数の4/5以上の出席
(3)実習:時間数の4/5以上の出席

2. 受講期間

2022年8月下旬から2023年1月下旬までの5か月間

3. 募集コース

1) 保健師としての再就職・転職コース(保健師コース)
2) 看護師としての再就職・転職コース(看護師コース)

4. 対象・受講要件

1) 保健師または看護師の資格を有する方
2) 京都府内での就業を検討している方
3) 以下のいずれかに該当する方
(1) 保健師または看護師として復職を検討している
(2) 現在、非正規雇用であり、今後正規雇用での就職を検討している
(3) 現在の職場からの転職を検討している

5. 募集定員

両コース合わせて15名程度

6. 受講申込手続

1)申込書類
(1)受講申込書(様式 1
(2)保健師免許証及び看護師免許証の写し(看護師コースの方は、看護師免許証の写し)
(3)その他、資格取得・研修修了されているものがあれば履歴書への付記をお願いします。
2)申込書類提出方法
(1)上記1)の書類を郵送(簡易書留)または直接持参により提出してください。
(2)書類提出方法

【郵送の場合】
〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町 465 番地
京都府立医科大学 看護実践キャリア開発センター 宛
表面に『リカレント教育 受講申込書類 在中』と朱書き
【持参の場合】
「京都府立医科大学 看護実践キャリア開発センター」に土、日及び祝日を除く日の午前 9 時から午後 4 時までに持参してください。

3)申込期間
※申込期限を延長いたします。
 
8月5日(金)当日消印有効

2022 年 6 月 6 日(月)~2022 年 7 月 20 日(水)当日消印有効

7. 申込に関する留意事項

1)申込書類は必ず所定の様式を使用してください。
2)受講申込書(様式 1)の Mail アドレスへ講義のお知らせや添付資料等を送付しますので、必要時プリントアウトしてください。
3)申込書類一式の返却は致しかねますのでご了承ください。

8.受講決定について

1)受講要件を満たしていない、あるいは出願書類に記載不備がある場合は、受講できません。
2)可否通知について

2022 年 7 月 28 日(木)に可否通知書を簡易書留で郵送します。電話や FAX によるお問い合わせには対応できません。

10.受講手続き

1) 受講手続
(1) 可否通知書に同封しています(ア)と(イ)を提出してください。

なお、書類提出期間内に手続きが完了しない場合には、本課程の受講を辞退したものとして取り扱います。
(ア)受講意向確認書
(イ)カラー写真 1 枚
(正面上半身無帽、背景なし、出願 6 ヶ月以内に撮影したもの縦 3.0cm×横 2.0cm)

2)書類提出方法

・郵送(簡易書留)または直接持参により提出してください。
【郵送の場合】
〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町 465 番地
京都府立医科大学 看護実践キャリア開発センター 宛
表面に『リカレント教育 受講手続き書類 在中』と朱書き
【持参の場合】
「京都府立医科大学 看護実践キャリア開発センター」に土、日及び祝日を除く日の午前 9 時から午後 4 時までに持参してください。

3)受講手続き期間

2022 年 8 月 1 日(月)~2022 年 8 月 15 日(月)(必着)