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小児・AYA世代にあるがん患者さんへの支援

小児・AYA世代にあるがん患者さんへの支援について

AYA世代とは

 AYA世代とは、Adolescents and Young Adults(思春期・若年成人)世代の略で、主に15~30歳代のことをいいます。
 なお、厚生労働省(小児がん拠点病院などの整備に関する指針,2022)は、AYA世代にあるがん患者とは「AYA世代で発症したがん患者とAYA世代になった小児がん患者」を指すとしています。
この世代のがん患者さんは、病気や治療のことだけではなく、世代特有の問題を抱えやすいと言われています。がん治療に伴う妊孕性(妊娠するための力)の低下や、がん治療終了後の身体的な晩期合併症、また、多感な時期に病気の診断をされたことや将来への不安などの心理的なこと、さらに、就学や就労、経済的な課題などの社会的なことなど、多側面の課題があることが予測されています。
そのうえ、周囲に同世代のがん患者は少なく孤独感に陥りやすいこと、一方で医療者や周囲の支援者も患者さんのニーズを捉えることに慣れていないため、十分な支援が届きにくいことも特徴です。
このようなことから、当院では、以下のような支援に取り組んでいます。
 
 
AYA世代で発症した患者さんへの支援
 
 この世代には、いわゆる希少がんの発症が多いと言われています。内科系、外科系、放射線科、疼痛・緩和ケア科、精神科・心療内科、リハビリテーション科など複数の診療科が連携しながら、集学的治療を提供しています。
 また、院内にはAYAがん支援チームが発足されており、医師や看護師の他、がん相談支援センターや緩和ケアチームの心理士、ソーシャルワーカーなど多職種で患者さんお一人おひとりの経験やご希望に合わせて対応し、病院全体で心理的・社会的な支援を行える療養環境の整備に努めています。
まずは、悩みや困りごとが少しでも早く解決できるように、支援チームの看護師がお話を伺います。
〇リーフレットはこちら
 
がん治療に伴う生殖機能の障害に関して、特定不妊治療指定医療機関でもある本院では、2017年3月にがん・生殖医療センターを設置し、産婦人科医やがん治療医、胚培養士、カウンセラー等と密接に連携しながら妊孕性温存治療を行っています。京都・がんと生殖医療ネットワーク(KOF-net https://www.cancer.kuhp.kyoto-u.ac.jp/kof-net/information/)にも参加し、生殖機能に関するスムーズな対応のための他医療機関との連携を図っています。
 
 また、高校生の患者さんの学習支援として、在籍高校と支援学校が協力し、ICT(情報伝達技術)を活用することで、在籍高校の教室と通信し、授業の参加をはじめ患者さんの希望が達成されるように調整を行ったり連携を図ったりしています。同級生など仲間とのつながりは闘病意欲の支えとなり、また退院後に復学する時の大きな支援になります。
 
 
AYA世代になった小児がん患者さんへの支援
 
 AYA世代にある小児がん経験者同志の交流の機会として、院内のピアサポートグループ「あやぶき」があります。同じような経験をした仲間との交流は、治療後の生活を送るうえでの助けとなり、他の人には相談できない悩みを共有する機会となります。
 
また、治療後にも病気や治療の影響を受けながら生活する場合もあります。長期フォローアップ外来では、特に様々なライフイベントに直面するAYA世代にある小児がん経験者の困りごとや相談に対応したり、情報提供をしたりするための看護面談や相談対応を行っています。
〇詳しくはこちら
 
がんに関する不安やご相談があれば、がん相談支援センターや、担当のスタッフへお声掛けください。