運営方法

  1. 学生の指導体制(学内実習)
    • 各診療科にクラークシップ・ディレクターを設置し、臨床IRセンターと緊密に連携することにより、きめ細かい対応を行います。
    • 一日3回の回診(学生による回診、チームによる回診、上級指導医による回診)を行い学生指導を行います。
    • 初期研修医へのFDをさらに充実させ、医療チームとして初期研修医も活用する屋根瓦式指導方法を確立します。
    • オクラホマ大学への留学生、オクラホマ大学からの留学生を活用すると共に、上級学年学生も下級生を指導する文化を涵養する。特に選択科でローテートしている学生はモチベーションが高いことから、下級生の指導の一翼を担います。
    • 学生による教員評価を行い各診療科の指導体制のモニタリングを行います。
  2. 外実習の指導体制
    • 各病院にクラークシップ・ディレクターを設置していただけるよう働きかけを行います。
    • 大学附属病院で使用されている臨床実習到達目標(アウトカム)に則り、各病院と臨床IRセンターの協力のもとプログラムを作成します。
    • センター教員による巡回指導を行います。
    • 学生による教員評価を行います。
    • IRセンターが各病院プログラム評価を行います。
  3. 指導医に対するFDの実施
    • 毎年2回(7月、2月を予定)に学内教員に対するFDを開催します。
    • 毎年2月に学外教員へのFDを開催します。
    • 「Residents Teach Students」プログラムを4月から施行し、年に3回のセッションを開催します。
    • 学内クラークシップディレクター会議を定期的に開催し、実習プログラムの情報共有を図ります。
    • 学外クラークシップディレクター会議を附属病院及び北部医療センター(与謝の海病院)で定期的に開催します。
    • 協力病院にてadvanced OSCE評価者講習会を実施します(平成24年度は2回施行予定)。
  4. 指導医の負担軽減のための工夫
    • 医学生に法的な医行為の範囲内で一定の診療役割を担わせ、医療チームの一員として機能させることにより指導医の負担を軽減します。
    • IRセンターにより、学生の情報を一元化し、学内・学外のディレクターと共有します。
    • ミニレクチャー用スライド等をIRセンターにて一元管理し指導医が共有できるよう整備します。
    • TV会議システムを利用することにより、学内・学外の情報をリアルタイムに共有します。
    • 研修医が学生教育を一部担うことにより、指導医の負担が軽減される。
    • 学生と研修医のローテーション変更時期をずらすことにより、指導医の負担を軽減します。
  5. 診療科ローテーションの方法
    • 必修教科としてすべての診療科を1~2週間ローテートし、救急科、総合診療科の期間を拡大します。
    • 選択科は2~4週間単位でローテートを行います。
    • 全員が北部附属病院及び協力病院でのへき地医療でのクラークシップを経験します。
    • 学外実習については2~4週間単位で施行します。
    • 希望者は在宅医療を行っている診療所、病院のローテートも行います。
    • 同一の患者を入院から在宅まで継続して診療できるローテーションも作成します。
  6. 実習における学生の役割
    • 入院患者の一日3回の回診(学生による回診、チームによる回診、上級指導医による回診)を基本として、受け持ち患者の診療の一翼を担います。
    • 入院患者・外来患者において病歴聴取、身体診察を行い、鑑別診断、検査・治療計画を立て、カルテ記載及びプレゼンテーションを行います。
    • 地域医療では在宅診療にも加わります。
  7. 学生が行える診療行為の考え方
    • 左記報告を踏まえてクラークシップ学生の診療行為ガイドラインを、学内・学外で統一して定めて明示します。
    • 上記のガイドラインに学生の能力に応じた診療行為段階を設定する。この際シミュレーターによる評価を活用します。
    • 学内・学外FDにより学生の診療行為について情報を共有します。
  8. 学生のカルテ記入に関する取扱い
    • 学生が記載したカルテについて、指導医の承認のもとに医療情報として記録に残します。
    • 学生カルテ記載について統一した基準を作成し評価を行います。
  9. 実習における多職種との連携
    • 各診療科では診療チームの一員としてPHSを持ち、コメディカルからの呼出も受けます。
    • 地域医療クラークシップでは多職種のチームの一員として参加します。
    • 選択科として、嚥下障害チーム、緩和医療チーム等チーム医療を主体のローテーションも行います。
  10. 実習後の評価方法
    • 総括的評価としてアウトカム評価表、ポートフォリオ評価を用います。
    • 形成的及び総括的評価として実習終了段階でadvanced OSCE、miniCEX、DOPS等を実施し、臨床能力の評価を行います。
    • 研修医1年目終了時にadvanced OSCEを行い、同一の学生について共用試験OSCE~6年次OSCE~研修医OSCEで継続的に評価を行います。