図書館メールNews 第325号………………>>>>>2016.12.22発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  目次 ……………………………………………………………………………………………… 【1】---教員コラム第10弾 第8回「図書館でタイムトラベル」      眼科 / 外園 千恵 先生    ……………………………………………………………………………………………… 【2】--- どこでも図書館!シボレス認証(学認)で利用できます          〜 「JCR」「ESI」を追加しました〜 ……………………………………………………………………………………………… 【3】--- メディカルオンライン文献FAX送信サービス停止のお知らせ ……………………………………………………………………………………………… 【4】--- 年末大掃除のおともに! ハガキもぜひ!     「KPUM図書館サポートプロジェクト 古本募金」キャンペーン ……………………………………………………………………………………………… 【5】--- 年末年始の図書館サービス ……………………………………………………………………………………………… 【6】--- 2016年の図書館3大ニュース ……………………………………………………………………………………………… [ Book Review ]・・・編集後記にかえて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】---教員コラム第10弾 第8回「図書館でタイムトラベル」      眼科 / 外園 千恵 先生 ………………………………………………………………………………………………    インターネットで文献を検索し、みつけた論文をダウンロードで入手するよう になって久しい。図書館で文献を探し、棚からヨイショと冊子をおろして論文を 手に取るなどということは、今ではほとんどなくなってしまった。電化製品や交 通手段など、近年は便利を得た反面、失ったものも多いというが、文献検索も同 じかもしれない。  100年以上前の論文を手に取る、あの独特の感触は何ものにも替えがたい。府立 医大の図書館で、長い時間を過ごしてきた文献の数々。紙の質感と手触り、字体 とインクには時代が反映されており、じっとみていると過去にタイムトラベルす るような気がする。シンとした図書館のなかで、「著者はどんな人で、どういう 思いでこの論文を書いたのだろう?」と想像する。そして、「この論文を何人が 読み、どのように自分の仕事に生かしたのだろうか?」など、想像が膨らんでく る。論文が症例報告の場合には、「今だったら治るかもしれない」とか、「この 時代によくここまで診断を絞れたものだ」といった思いにふける。さらに、製本 内の別の論文に目が行くと、想像と空想は膨らむ一方である。  ネット検索では、こうはいかない。キーワード検索でヒットした論文を次々に サーフィンする。短時間に「大まかな」知識を得られるものの、「質感や手触り」 とは無縁である。著者を知りたければ、関連論文を探して研究領域を知ることが でき、所属の施設を写真で見ることもできる。が、どういうわけか空想は広がり にくい。上滑りに物事を見ている気がしてならない。深く論文を読み込むことが 減ったのは、ネットのせいか、自分が忙しいせいなのか・・・。  たまには図書館に出向き、じっくりと過去の論文に向き合う優雅な時間を過ごし たい。その想像の中で大事なことを見つけられるかも知れない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】--- どこでも図書館!シボレス認証(学認)で利用できます          〜 「JCR」「ESI」を追加しました〜 ……………………………………………………………………………………………… 〜ご自宅や出先から、大学の契約電子コンテンツに、簡単アクセス〜 このたび以下のデータベースも利用できるようになりました。 ・Journal Citation Reports(JCR)(https://jcr.incites.thomsonreuters.com/JCRJournalHomeAction.action?SID=A2-n0BWWSx2Fx2B4ik2ALx2BbNE360SFKfesOxxTVl-18x2djGDtl6hzUWh6ZPQtUZbfUAx3Dx3DnrOoU23x2F2VVJEc8YO4f3ggx3Dx3D-YwBaX6hN5JZpnPCj2lZNMAx3Dx3D-jywguyb6iMRLFJm7wHskHQx3Dx3D&SrcApp=IC2LS&Init=Yes) ・Essential Science Indicators(ESI)(https://esi.incites.thomsonreuters.com/IndicatorsAction.action) JCRはインパクトファクターなど雑誌ごとの評価指数を提供、 ESIは学術分野ごとの統計情報と動向データを集積しているデータベースです。 ==利用の流れ== 学外からは<本学専用の入口>(https://idp.kpu-m.ac.jp/idp/profile/SAML2/POST/SSO;jsessionid=286D8E5EDBCFA0B1759B1DE7C0B0B0E5?execution=e1s1) から認証を経て利用できます。 利用方法は図書館ホームページ(左)「電子資料」―「学外から電子コンテンツを使う」― 「シボレス認証(学認)」(http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/densisiryou/gakugairiyo/Shibboleth.html) ―2次資料データベースにて案内していますので、どうぞ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】--- メディカルオンライン文献FAX送信サービス停止のお知らせ ……………………………………………………………………………………………… 停止期間:12月28日(水)18:00〜2017年1月5日(水)9:00  年末年始は受付・送信ともに一時停止されます。 文献PDFの「全文ダウンロード」「アブストラクト閲覧」等、FAX以外のサービス は通常通りご利用いただけます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】--- 年末大掃除のおともに! ハガキもぜひ!     「KPUM図書館サポートプロジェクト 古本募金」キャンペーン ……………………………………………………………………………………………… いよいよ今年もカウントダウンとなってきましたね。楽しいクリスマスももう すぐです。 「KPUM図書館サポートプロジェクト古本募金」では、12月−1月の2ヶ月間、 「図書買取額UPと書き損じハガキ寄付キャンペーン」を実施しています。 ○年末大掃除で本を手放されるときには、ぜひ「KPUM図書館サポートプロジェ クト古本募金」にご協力ください。皆様の寄付金が医大学生の図書などに活用 されます ○宛先を間違えて出せなかった年賀状、表と裏を間違えてしまった年賀状 など を古書と一緒に送ってください。1枚につき50円が京都府立医大に寄付されます  くわしくはこちら(http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/news/2016/files/12906.pdf)  ご協力よろしくお願いします。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 「KPUM図書館サポートプロジェクト古本募金」(http://www.furuhon-bokin.jp/kpu-m/) は皆様からいただく私物の書籍やDVDなどを所定の方法で売却しその査定額を大 学にご寄付いただく、本を使った募金活動です。  役目を終えたあなたの本が、大学に必要な図書に生まれ変わります! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【5】---年末年始の図書館サービス ……………………………………………………………………………………………… ◆学外からの文献の取寄せ 複写物の入手は翌年になります。 ◆図書館休館日 平成28年12月28日(水)〜平成29年1月4日(水) *新年は1月5日(木)9時から開館します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【6】--- 2016年の図書館3大ニュース ……………………………………………………………………………………………… 平成28年最後のメールニュースになりました。 1年のニュースをふり返り、編者の独断と偏見で今年の図書館3大ニュースを ランキングしてみました。 1.「KPUM図書館サポートプロジェクト 古本募金」事業開始。京都府公立大学法 人の功労表彰を受賞![2016/6/24号](http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/sougouannai/files/312.txt) 2.空室情報が確認できます![2016/9/2号](http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/sougouannai/files/317.txt) 3.どこでも図書館!シボレス認証対応コンテンツ、続々と増加中![2016/9/30号ほか](http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/sougouannai/files/319.txt) 今年もお世話になりました。 来年も図書館をどうぞよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Book Review] ……………………………………………………………………………………………… 永 六輔 「大往生」(岩波新書 1994年) 「待合室 患者同士が 診察し」 「フルコース 食後の薬 飲んですみ」 こうした句にひそむ実感こそ、この本の姿勢としたい。 「人は死にます 必ず死にます その時に 生まれてきてよかった 生きてきてよかったと思いながら 死ぬことができるでしょうか そう思って死ぬことを大往生といいます」 で〆られていた。 老人の日常に落とすことばが深くておもしろい。 歳を重ねるほどに、このことばを実感していくのだと思う。                 (2階閲覧室 490/15/E)(A.M)  KPUM Library Booklog:http://booklog.jp/users/kpumlib    この本のページ:http://booklog.jp/item/1/400430329X ………………………………………………………………………………………………  図書館メールNews  第325号 2016.12.22発行(隔週金曜日発行)      編集・発行 : 京都府立医科大学附属図書館              library@koto.kpu-m.ac.jp              http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/     ………………………………………………………………………      (図書館メールNewsのバックナンバーはこちらから↓) http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/sougouannai/mailnews.html ……………………………………………………………………………………………… (附属図書館メールNews担当 日詰千栄)