図書館メールNews 第321号………………>>>>>2016.10.28発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  目次 ……………………………………………………………………………………………… 【1】---教員コラム第10弾 第6回「図書館と四季」   看護学科 / 關戸 啓子 先生 ……………………………………………………………………………………………… 【2】--- 平成28年度第2回企画展示       <昔むかしの本とデジタルアーカイブ>展 開催中 ……………………………………………………………………………………………… 【3】--- 本館、製本中のため貸出停止しています ……………………………………………………………………………………………… 【4】--- 教養図書室、貸出を一時停止します ……………………………………………………………………………………………… [ Book Review ]・・・編集後記にかえて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】---教員コラム第10弾 第6回「図書館と四季」   看護学科 / 關戸 啓子 先生 ………………………………………………………………………………………………    わたしが看護師になるために通っていた短期大学は、当時土曜日も授業が午前 中あった。そのため、わたしは土曜日の午後は短期大学の図書館で、その週に出 された課題を仕上げることに決めていた。課題作成に少し飽きて、閲覧室のテー ブル越しに窓を見るといつも四季の変化を感じ取ることができた。春は桜が雪の ように舞い、夏は濃いみどりの葉がそよぎ、秋は紅葉で目をみはるような美しさ であった。冬に葉が散ってしまうと、図書館の窓からは、こんなに遠くまで見晴 らすことができたのかと景色が楽しめた。短期大学の3年間はこの四季の変化に 魅了された図書館とともに修了した。この3年間ほど定期的に図書館を利用する ことはその後ないが、不思議なことに図書館の閲覧室の窓は、どこの図書館も四 季を感じさせてくれる気がする。本が読みやすいように大きな窓があるからなの か、直射日光が入らないように木が植えてあるからなのか、何か共通する理由が あるのだろう。どの季節を写す図書館も、大好きである。  今は、仕事上必要な本や雑誌を探すために図書館に行くことがほとんどである。 仕事に必要な雑誌は地下の書架にあることが多く、せっかくの季節を感じること も少ない。しかし、地下の書架が何層にもなっていたり、階段が思いがけないと ころにあったりする不思議空間も、ちょっと好きで、それはそれでおもしろくは あるのです。  これまで、課題作成や仕事のために図書館を利用することしかなかったので、 わたしの図書館での理想の過ごし方は、あてもなくいろいろな本をぱらぱらと手 にとって、ゆっくり書架をめぐり、時間を気にしないで季節を感じながら本を楽 しむことである。簡単そうで、なかなか叶わない夢なのです。夢はとっておいた 方が良いかもしれません。今は、また仕事で図書館さま、お世話になります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】--- 平成28年度第2回企画展示       <昔むかしの本とデジタルアーカイブ>展 開催中 ……………………………………………………………………………………………… ■期間:平成28年10月25日(火)〜11月22日(火) ■場所:附属図書館1階 特設展示コーナー ■展示資料:こちら(http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/news/2016/files/12747.pdf) ■ちらし:こちら(http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/news/2016/files/12746.pdf)    所蔵している多くの貴重書のうち、江戸時代から明治時代にかけ附属図書館で デジタルアーカイブ化しているものから厳選した現物を展示しています。  デジタルでは味わえない日本伝統製法の和装本をご覧ください。    *貴重書のため貸出不可。閲覧は可能ですので、カウンターにお申し出ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】--- 本館、製本中のため貸出停止しています ………………………………………………………………………………………………  現在、和・洋雑誌の製本中のため、2015年発行雑誌(一部別の年の発行分を含む) の一部が利用できません 。  御迷惑をおかけしますが、よろしく御協力のほど、お願いします。 ◆ でき上がり予定 平成28年12月上旬  ◆ 製本発注リスト 和雑誌(http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/news/2016/files/12685.pdf)            洋雑誌(http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/news/2016/files/12686.pdf) *ひとことメモ  図書館では基本的に製本のカバーの色で、医学系雑誌と看護学系雑誌の区別を しています。   ・黒カバーに金文字⇒医学系洋雑誌   ・黒カバーに白文字⇒医学系和雑誌   ・あずき色カバー ⇒看護学系雑誌  雑誌書架で迷った時は、目安にごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】---教養図書室の貸出一時停止のお知らせ ………………………………………………………………………………………………  下鴨の教養教育共同化施設にある教養図書室の図書は、ICタグ貼付作業のため、 10月28日(金)から11月11日(金)まで貸出を一時停止します。  貸出中の教養図書室資料をお持ちの方は早急に返却してください。 ご不便をお掛けしますが、ご協力ご理解のほどよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Book Review] ……………………………………………………………………………………………… 新宮凉閣述「先君子鬼國先生言行録」(寧壽堂蔵版 1885年) 鬼國先生は「鬼」という字がつくけれど、本の一行目に「神」という字が見られ るほど、偉大な先生のようである。12歳の時に「左伝」を読んでいて、鼻水が出 たので本の頁を破いて拭いた逸話がある。怒った翁に「記憶してしまえば無用の 故紙です」と、一字も間違わず諳んじたとか。  デジタルアーカイブでは気づかなかったけれど、原書の肖像画はかなり毛深い。 指までもじゃもじゃ。フサフサまつげの奥の瞳はキラキラしている。 ”毛深い人は優しい”という俗説があるが、鬼国先生も優しそうな印象を受ける。 11/22まで、図書館1階特設展示コーナーで逢えますよ。                   (貴重書庫 1//S)(C.H.) KPUM Library Booklog:http://booklog.jp/users/kpumlib    この本の解題:http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/denshi/matsumoto/matsumoto2.html ………………………………………………………………………………………………  図書館メールNews  第321号 2016.10.28発行(隔週金曜日発行)      編集・発行 : 京都府立医科大学附属図書館              library@koto.kpu-m.ac.jp              http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/     ………………………………………………………………………      (図書館メールNewsのバックナンバーはこちらから↓) http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/sougouannai/mailnews.html ………………………………………………………………………………………………