図書館メールNews 第193号 …………………>>>>>2011.11.10発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  目次 ……………………………………………………………………………………………… 【1】--- コラム第5弾! 第6回 「読書のひと時、それは至福の時」/                   地域保健医療疫学教室 渡邊 能行先生 ……………………………………………………………………………………………… 【2】--- 読売新聞記事データベース【ヨミダス歴史館】トライアル中! ……………………………………………………………………………………………… 【3】--- RSCジャーナルトライアル(追加タイトル)のお知らせ ……………………………………………………………………………………………… 【4】--- 医学書院 電子ジャーナル無料体験実施中 ……………………………………………………………………………………………… 【5】--- 図書館ホールの申請書を図書館ホームページからダウンロードできます。 ……………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………… [ Book Review ]・・・編集後記にかえて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 コラム第5弾! 第6回 「読書のひと時、それは至福の時」/                  地域保健医療疫学教室 渡邊 能行先生 ………………………………………………………………………………………………   今回、定期的に学内メールで発信されています図書館メールニュース「教員  コラム」についての依頼を受けました。資料として図書館よりいただいた過去  のコラムを見て、既に結構多くの先生方が書いてられたということを初めて知  りました。ということは、申訳ないのですが、筆者はあまり熱心な読者ではな  かったようです。   それはそうとして、自らの文章をしたためる前にまずはこれまでの先生方の  内容を統計学的に吟味して、と思うのも疫学者の性でしょうか。2008年度から  2010年度までの全32回の寄稿の中で、題名に「図書館」という文字が含まれて  いましたのが18と過半数を占めていました。「やっぱり、皆、図書館に気を使  って書いてられるんだ!」といたく納得しました。この「図書館」という言葉  から筆者が連想しますのは「読書」ですので以下に筆者の読書について書かせ  ていただきたいと思います。   筆者が読書に目覚めたのは高校生時代の漢文の授業で三国志のことを習った  ことがきっかけでした。同級生から岩波文庫に三国志があると言われ、確か全  8巻を一気に数日で読みあげました。その時、なんと文字の世界は広がりが大き  く、奥行きの深い世界であるかと、そして時間を忘れるほど自らを熱中させて  くれるものでもあると思いました。   それ以来、読書は筆者にとっての大事な日々の営みの一部となって今日まで  続いています。   まず、読む本の種類ですが、最も多いのが文庫本、特に歴史小説が大好きで、  本当によく読んでいます。多分、現在流通している文庫本の歴史小説はほとん  ど読みつくしているのではないかと思います。文庫本で読むのは、単行本を買  ってしまうと嵩が大きいため読んだ後に一定のスペースを占有することとなっ  てしまい、家の中であたかもSOL(space occupying lesion)化してしまうから  です。それを避けるために小説については単行本が出版されてもよほどでない  限りは文庫本化されるまで我慢しているのが現状です。次によく読むのが新書  の類です。これは、筆者の専門分野と関連する医療・介護・福祉に関連するも  のがほとんどです。著者が医師でない経済学、社会学等の専門家の著作をもっ  ぱら読んでいます。新書は二百数十ページの量ですので、割と短時間に集中し  て読み切ることが可能で、普段の自らの思考過程にない視点を提供してくれる  点で筆者の大いなる頭の肥やしとなっています。文庫本と新書以外では、本格  的な、と言ってもやっぱり医学書ではなく医療・介護・福祉に関連する単行本  を時々読んでいますが、これは意識的にまとまった時間を確保しないと読み切  れないことが多くてなかなかその時間をとれないという悩みがあります。筆者  が医学書以外の医療・介護・福祉に関連する本を読むことが多いのも、京都府・  京都市を始めとした行政の様々の委員を担当することが多く、一般社会の常識  とわが国の医療の置かれている状況についてアンテナを立てて常時一定の情報  収集をしておく必要があるからです。大学人として、恥ずかしくないだけの見  えない学力をつけておくということです。   次に、本はどうやって選ぶのかと言いますと、店頭に立って、目の前の棚に  ある本の中から気に入った題名の本を手にとって、少し中を見てほとんど即決  で買うことが一番多くなっています。一度本屋さんに寄りますと必ず5千円から  1万円位の本を買っています。店頭で選ぶ以外では、各新聞が日曜日に書評欄を  設けていますので、その記事を読んで気に入った本を生協に注文して時間のあ  る時に読んでいます。新聞の書評を契機として読んだ本の中には、アンソニー・  ギデンズ著、佐和隆光訳、第三の道-効率と公正の新たな同盟-、日本経済新聞社、  1999年やピエール・ロザンヴァロン著、北垣徹訳、連帯の新たなる哲学-福祉国  家再考-、勁草書房、2006年と言った現在のわが国の医療を巡る社会情勢を考え  る上で大いに参考になったものがありました。この2冊は筆者が2010年3月に京都  府医師会社会保険研究委員会委員長として、「医療における第三の道はあるのか」  という森洋一京都府医師会長からの諮問に対する答申  (http://www.kyoto.med.or.jp/info2/index.php?e=9)をまとめる上で大いに役  立ちました。店頭と書評以外では家内と娘達が読んだ本が家の中に常時あります  ので、それをとって読み始めることも時にあります。直木賞作家宮部みゆき氏の  一連の小説の虜になってしまいましたのも家にあった文庫本「蒲生邸事件」を読  んだことがきっかけでした。   では、どんな時に読んでいるかと言いますと、毎日の就寝前には必ず読んでお  り、読んでいるうちに眠くなって、枕元に本を置いて寝入ってしまうということ  が日課となっています。それ以外は、出張の際の新幹線や在来線の中とか、飛行  機の中等の移動中にも本を読むことが多くなっています。会議の準備をしたり、  投稿論文のチェックをする必要がなければ必ず読書に当てています。本の内容に  もよりますが、東京日帰り出張の新幹線一往復で新書の一冊位は読めますので、  新幹線の中は貴重な読書タイムとなっています。これらのひと時が小生にとって  は本当に至福の時であり、煩わしい人間関係にあふれた日常性の中から人知れず  抜けだし、自らの世界に浸ることのできる貴重な時間帯となっています。   まだまだ、大学の居室にも自宅にも読みたい本が山のようにあり、これらを読  破できることを夢見ている毎日です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 読売新聞記事データベース【ヨミダス歴史館】トライアル中! ………………………………………………………………………………………………   明治7(1874)年創刊号から最新号まで約1100万件の記事が検索・閲覧でき  ます。   英字新聞The Daily Yomiuri、現代人名録の検索に加え、「記事切り抜き機能」  「国語・英和・和英辞書」「イミダス用語機能」「ヨミダス辞書機能」も利用可  能です。   ◆検索画面 : https://database.yomiuri.co.jp/rekishikan/                     (学内で接続された端末のみ可)   ◆トライアル期間 : 12月31日(土)まで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 RSCジャーナルトライアル(追加タイトル)のお知らせ ………………………………………………………………………………………………   RSC(Royal Society of Chemistry)発行の創刊誌が公開中です。   ・Chemical Science ・MedChemComm ・Polymer Chemistry    ・Food & Function (2010-2011)   ・Catalysis Science & Technology    ・RSC Advances 2011.10 創刊(2011-2012)    ◆アクセス先: http://www.rsc.org/Publishing/Journals/    (図書館HPの電子ジャーナル検索窓からもヒットします) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 医学書院 電子ジャーナル無料体験実施中 ……………………………………………………………………………………………… 「胃と腸」や「看護教育」など医学書院の2004-2009年発行号が個人登録で  無料体験できます。 ◆期 間: 2011/10/12-12/16 ◆詳 細: http://www.islib.jp/medical/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【5】 図書館ホールの申請書を図書館ホームページからダウンロードできます。 ……………………………………………………………………………………………… 図書館ホームページにある「申請書ダウンロード」ページに図書館ホール及  び会議室の申請書を追加しました。   書式をプリントアウトすれば図書館まで申請書を取りに来ていただく手間が  省けます。ぜひ御利用ください。   申請書ダウンロードページでは、現在次の書式を用意しています。   ・部屋の貸出に関する書式  ・学外からの文献取寄せに関する書式    ・データベース等講習会に関する書式   なお、各部屋の空き状況につきましては、図書館カウンター(212-5403)まで  お問い合わせください。   ◆申請書ダウンロード     http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/riyou/shinsei.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ………………………………………………………………………………………………   [Book Review]・・・「シューマンの指」   奥泉光「シューマンの指」(講談社 2010)は、シューマン生誕200周年を記  念して書き下ろされた小説で、全編シューマンの音楽が流れていると言えるほ  どだ。シューマン好きはもちろん、音楽の好きな人にも、またミステリーファ  ンにも好まれる仕掛けがある。 (編集子:S・K)   http://booklog.jp/users/kpumlib ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ………………………………………………………………………………………………  図書館メールNews  第193号 2011.11.10 発行(隔週木曜日発行)  編集・発行 : 京都府立医科大学附属図書館          library@koto.kpu-m.ac.jp          http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/          ………………………………………………………………………       (図書館メールNewsのバックナンバーはこちらから↓) http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/mailnews/index.html ………………………………………………………………………………………………