図書館メールNews 第300回記念号………………>>>>>2016.1.8.発行   あけましておめでとうございます。  本年最初の図書館メールNewsをお届けします。  今年もよろしくお願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  目次 ……………………………………………………………………………………………… 【1】--- 教員コラム第9弾! 第9回 「私と図書館」           京都府公立大学法人 理事長  荒巻 禎一 ……………………………………………………………………………………………… 【2】--- 本学発の論文新着速報(2015.11月・12月分) ……………………………………………………………………………………………… 【3】--- 平成27年度第3回企画展示 <脳を養う食生活>展を開催中です ……………………………………………………………………………………………… 【4】--- 京都府立医科大学リポジトリ「橘井(きっせい)」を公開しました ……………………………………………………………………………………………… 【5】--- 2016年に閲覧できなくなるタイトルについて ……………………………………………………………………………………………… [ Book Review ]・・・編集後記にかえて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】--- 教員コラム第9弾! 第9回 「私と図書館」           京都府公立大学法人 理事長  荒巻 禎一 ……………………………………………………………………………………………… *私の図書館初体験   今の学生さんから笑われるだろうが、私の図書館初体験は、旧制高等学校に 入ったときである。戦前戦中派に属する私は、小学校にはまだ図書館はなく、 中学校ではあったかも知れぬが、戦時体制の中で、学校図書館などその存在も 意識していなかった。   戦後、田舎の中学校にはそれはなく、昭和23年に旧制官立福岡高等学校(三 高と同類)に入って、初めてその存在を知って、校内の玉泉館という図書館を 覗いてみたが、テニスに熱中していた私は、じっくり読書という習慣は出来ず、 たまに、石坂洋次郎のユーモア小説などを引き出して読んだ位の記憶しかない。 第一期新制大学生として、九州大学法学部に入ったが、当時まだ、戦後の混乱 が残っており、食物探しとバイト探しで、図書館のお世話になった記憶がない。 お恥ずかしい限りである。   昭和29年に、自治省という役所に入り、京都府の教育委員会の課長になって からは、職業柄、学校図書館の整備、岡崎の府立図書館の要望にはかなり対応 させてもらった(府立総合資料館との調整も)。 *京都府立大学附属図書館   総務部長のときは、府立大の図書館の新改築の担当部長であった。苦労して 新築竣工式に漕ぎつけたが、当時、学生運動が激しく、式典は会場の館を取り まく学生の「蜷川知事帰れ」のシュプレヒト・コールを聞きながら行った。   その府立大図書館は今後新設資料館と合築し、相互利用が図られることにな っている。 *国立国会図書館関西館   副知事のときに、関西文化学術研究都市の中に、国立国会図書館関西館の誘 致を計画した。この館は東京の本館の過密対策を兼ね、二冊贈られてくる献本 を災害等のセキュリティも含め、関西に分散したり、世界への電子図書館へと 近代化しようとするものであった。   当時国会の図書議員連盟会長であった前尾繁三郎先生や連盟議員、窓口官庁 となる国会の議院運営委員会、国会図書館、大蔵省(当時)にお百度的陳情を 繰り返し、知事任期を終える頃やっと完成を見た。 *京都府立図書館   岡崎の府立図書館の新改築では現地改築(現状の建物を残すことも含め)か、 移転改築かで学者、市民運動家も含め大激論となったが、表側の建物壁は残し、 現地で増築することに決め、現在の図書館がある。(府立総合資料館の図書は 古文書、行政文書を除き原則として岡崎の図書館に集合させ、永年の問題解決 を行った。) *京都府立医科大学附属図書館   府立医大図書館は副知事、知事として関わった。かつて、府は府立医大キャ ンパスの一部を府立文化芸術会館にしたり、花園キャンパスの一部を府立体育 館にしたりで、「府立医大と府の領土問題」と言われ、シコリが残っていたが、 折りしも立命館大学発祥の地の広小路キャンパス用地が売りに出されたので、 府立医大の広小路キャンパスにしようと関係方面に働きかけ、現在の府立医大 図書館と看護学科の学舎が建築され、現在に至っている。 ちなみに、現在、京都府公立大学法人理事長室は広小路の府立医大図書館棟内 にある。 *京都外国語大学付属図書館との連携   また、法人理事長としては、貴重な書籍などを所有していることで有名な京 都外国語大学図書館と府立大学の図書館とで共同利用協定を結んでもらい、研 究者・学生に使ってもらっている。   いろいろ思い出すと、本当に自分は図書館での勉強に縁はなかったが、誘致や 建築には大変ご縁があったなと感じている。 ※図書館メールNews 第300回記念号ということで、特別に京都府公立大学法人    荒巻理事長に寄稿いただきました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】--- 本学発の論文新着速報(2015.11月・12月分) ………………………………………………………………………………………………  京都府立医科大学発の学術論文(PubMed収載)のうち、2015年 11月.12月 発行分のものについて、お知らせします。( 134 件 )       ◆ ↓ 次のURLをクリックしてください ↓ ◆ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/myncbi/1FS3cNp9hWvAN/collections/49402553/public/   なお、こちらの情報は以下の抽出条件のもとに月に1回お知らせしています。     @直近2ヶ月分       A論文の著者が本学所属      (筆頭著者でない場合には抽出されないこともあります。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】--- 平成27年度第3回企画展示 <脳を養う食生活>展を開催中です ………………………………………………………………………………………………   平成27年度第3回企画展示 <脳を養う食生活>展を開催中です。                                   ◆期間:平成28年1月5日(火)〜1月30日(土)      ◆場所:附属図書館1階 特設展示コーナー   丸中良典図書館長による府民講演会「生活習慣から見た糖尿病と認知症  −生き生きとした脳を保つための食生活ー」(今月23日(土)京都府立  図書館にて開催。申し込みは終了しました)にちなみ、関連図書をあつめ  ました。  新年の誓いに生活習慣の見直しも含めて、よりよい年をスタートさせましょう! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】--- 京都府立医科大学リポジトリ「橘井(きっせい)」を公開しました ……………………………………………………………………………………………… 2016年1月に、京都府立医科大学リポジトリ「橘井(きっせい)」を公開しました。 「橘井(きっせい)」は、京都府立医科大学の構成員が創造した研究・教育等 の成果を収集・蓄積・保存し、学内外に広く無償で発信・提供するものです。 平成25年度と26年度の博士論文の要約及び審査要旨を収載してスタートしました。 「橘井」とは中国の故事に由来する言葉で、医師を意味します。本学の校章に は橘の葉が使われており、橘と本学の深いつながりから名付けました。  URL:https://kpu-m.repo.nii.ac.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【5】--- 2016年に閲覧できなくなるタイトルについて ………………………………………………………………………………………………   2016年雑誌購読契約の結果、2016年に閲覧できなくなるタイトルがありますので、 お知らせします。  ◆閲覧できないタイトル 【理由:出版社移管のため】  ・FEBS Letters (1月〜)  ・Pathology  (1月〜)  ・Journal of Cerebral Blood Flow and Metabolism  (4月〜)  ・Journal of Investigative Dermatology  (4月〜)  ・Kidney International  (4月〜)  ※冊子体・電子ジャーナルとも閲覧不可  ◆閲覧できないタイトル 【理由:予算制限のため】  ・Birth  (1月〜)  ・Public Health Nursing  (1月〜)  ・Nature Methods  (4月〜)  ・Nature Reviews Genetics  (4月〜)  ※冊子体・電子ジャーナルとも閲覧不可  ◇1月から冊子体での購読を中止するタイトル(オンラインではこれまで通り閲覧可能)  ・American Journal of Epidemiology  ・Epidemiologic Reviews  ・Brain  ・Carcinogenesis  ・Cerebral Cortex  ・Genes and Development  ・Human Molecular Genetics  ・Journal of Immunology  ・Journal of Neurosurgery  ・Journal of Periodontology   ……………………………………………………………………………………………… [Book Review] 「父という余分なもの―サルに探る文明の起源―」                    (新潮文庫 2015 山極寿一 著)   単行本の文庫化だが、巻末の鷲田清一氏の解説にこんな記述がある。ゴリラ は「人間になれなかった動物」ではなく、「人間よりも、ある方向に進みすぎ てしまった動物」という山極寿一氏の言葉を引用している。ゴリラの家にホー ムステイした霊長類学者・山極氏の言葉だけに、心にグサっと突き刺さる言葉 だ。家族制も含めた人間社会の進化(と、退化?)の謎が解き明かされるよう な本で、現京大総長の警鐘を申年に因んで紹介してみた。チンパンジーと同じ くヒト科に属するゴリラは、遺伝的にサルより人類に近いのだ。(S.K.)    トップページ:http://booklog.jp/users/kpumlib    この本のページ:http://booklog.jp/item/1/4101265917             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ………………………………………………………………………………………………  図書館メールNews  第300回記念号 2016. 1. 8発行(隔週金曜日発行)      編集・発行 : 京都府立医科大学附属図書館              library@koto.kpu-m.ac.jp              http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/     ………………………………………………………………………      (図書館メールNewsのバックナンバーはこちらから↓) http://www.kpu-m.ac.jp/k/library/sougouannai/mailnews.html ………………………………………………………………………………………………