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概要

News&Views vol.2 Mar, 2015

小児循環器・腎臓科糸井利幸診療副部長による外来診療(写真上)。小児外科田尻達郎教授による手術(写真下)。新たながん治療の拠点づくり最先端がん治療研究施設「京都府立医科大学永守記念最先端がん治療研究センター」設立される最先端がん治療研究施設「京都府立医科大学永守記念最先端がん治療研究センター」の完成イメージ図予後良好であることを証明したりして、成果を上げています。小児外科領域においても神経芽腫における高感度予後因子解析、難治性小児固形悪性腫瘍に対する新規治療法の開発、神経芽腫4s期のiPS細胞疾患モデルによる同時多発・自然退縮メカニズムの解析などの研究を進めています。身体に負担の少ない治療技術で治療効果を高める試みとしては、本学に最先端がん治療研究施設「京都府立医科大学永守記念最先端がん治療研究センター」(仮称)を建設し寄附する覚書が、寄附者である日本電産株式会社会長兼社長の永守重信氏との間で、昨年11月に締結されました。現在の構想では、最新鋭の陽子線治療装置や放射線治療装置を設置する予定です。陽子線は、がんの病変部の近くでエネルギーの大半を放出できるため、病変の後方にある正常組織には陽子線があたりにくいように適切にコントロールでき、局限化した放射線治療が可能です。中でも動体追跡技術とスポットスキャニング照射技術を組み合わせて、呼吸などの動きで位置が変動しやすい肺や肝臓などの腫瘍に対しても、腫瘍の位置を的確にとらえて高精度な陽子線の照射を実現し、正常部位への侵襲を大幅に減らすことが可能な最新鋭機器を導入予定です。チーム医療で子どもを守る!小児医療センターには、2つの「クラス100」の骨髄移植用の無菌治療室が設置され、小児血液・がん専門医、血液専門医・指導医を中心とした専門チームが、血縁者・非血縁者間、骨髄バンクあるいは臍帯血バンクからの造血幹細胞移植を行っています。診断・治療には、小児科医だけではなく、小児外科医、病理医、放射線診断医・治療医、疼痛緩和ケア・歯科専門医など多数科の医師、看護師、薬剤師、その他、多種の医療スタッフが集まりカンファレンスを開き、情報を共有し、多職種からなるチーム医療を行っています。また、生存率の治療成績だけでなく、お子さんたちに優しい、治療中・後、成人して社会に出てからのQOLの向上も目指した集学的な小児がん治療とトータルケアを行っています。京都府を中心とした地域の患者さんだけでなく、全国の患者さんとその家族に喜んでもらえるような小児がん拠点、またAYA世代のがん患者さんの治療にももっと貢献できる病院を目指し、医療者だけでなく、行政や教育関係者とも連携して、力を合わせ、日々邁進しています。やさしい笑顔とパワーに感謝!横綱・白鵬関が小児医療センターを来訪しました3月25日、34回目の優勝を飾って間もない横綱白鵬関が、本学附属病院内の小児医療センターを来訪し、入院中の子どもたちとその家族を激励しました。白鵬関は忙しいスケジュールの合間にわざわざ子どもたちのために時間を調整して、病室をひとつひとつまわり、子どもたちと触れ合ってくださいました。握手を求める子どもの小さな手をやさしく握って、「早く元気になって!」と笑顔で声をかけたり、小児医療センターのマスコット「フレフレちゃん」と記念写真を撮りました。7