ブックタイトルNews&Views 創刊号 vol.1 Jan, 2015

ページ
7/16

このページは News&Views 創刊号 vol.1 Jan, 2015 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

News&Views 創刊号 vol.1 Jan, 2015

Research and Development Viewsす。大学などで行われる臨床研究は小規模で希少疾患を対象としたものが多いので、臨床研究の効率化のために統計学を駆使して意味のある結果を早く出せるようなデザインを考えることが、私の大きな研究テーマです。最近ではベイズ流統計学の利用がある種のブームでして、その方面で主に研究しております。Q?本学に着任されるまでの経緯をお聞かせください。研究統合センターがさらなる研究の質向上を後押しするQA今後の抱負をお聞かせください。本学が新しく生まれ変わり、さらに飛躍するためには、研究統合センターが大きな役割を担うと考えております。今後、本学の研究開発と質保証の両面で本センターが貢献できるように努力したいと思っています。副センター長・手良向聡生物統計学教授インタビューInterviewQ?ご専門の生物統計学についてご説明ください。A生物科学におけるデータの統計解析の問題を扱う分野で、私は主に臨床研究や疫学研究の方法論を研究しております。方法論には、研究のデザイン開発とデータ解析の2つがありまAもともと私は企業に勤めていたのですが、平成14年から大学に移り、臨床研究の支援センター立ち上げに長年従事して、統計解析やデータマネージメントの部門を担当してきました。京都府立医科大学には、平成26年6月に移りました。本学で生物統計学の教室を新規に立ち上げるということを伺い、そこで教育する、さらに研究統合センターでも仕事ができると考えて移ってきました。Q?医学研究に関する教育には特に重点を置かれているそうですね?A教育については、平成27年度から学部で生物統計学の教育を行う予定ですし、国際的に活躍できる人材を育成するためにはとても重要です。大学院生や臨床研究を行う医師、メディカルスタッフ等に対しては、臨床研究の方法論について、実施計画書の作成というスタートから指導していく必要があると考えています。さらに平成27年4月より臨床研究の倫理指針と疫学研究の倫理指針を統合した新しい倫理指針が施行されます。また、未承認や適用外の医薬品等については法制化の対象とするという動きもあります。このような国の制度改正にも的確に対応できるように研究統合センターが中心となって、本学の研究の質向上・管理に注力したいと考えています。研究開発・質管理向上統合センター(CQARD:略称は「研究統合センター」)組織図研究開発部門副センター長中川正法教授生物統計・データマネージメント部門センター長伏木信次副学長研究倫理教育・管理部門副センター長手良向聡教授臨床研究部門臨床治験センター研究・論文指導部門7