ブックタイトルNews&Views 創刊号 vol.1 Jan, 2015

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概要

News&Views 創刊号 vol.1 Jan, 2015

Views研究活動の適正化と的確な支援を行う研究開発・質管理向上統合センターがスタート(The Center for Quality Assurance in Research and Development:CQARD)本学で発生した研究不正事案の反省に立ち平成26年11月1日に「研究開発・質管理向上統合センター(CQARD:略称は研究統合センター)」を開設しました。本センターは、医学研究全般の科学性・倫理性を適正に担保し、研究の質管理・向上を一元的に行う組織として新たに創設したものであり、研究活動の適正化と的確な支援を行い、大学発の研究開発を一層推進することを目指します。センター長・伏木信次副学長インタビューInterviewQセンターを開設した背景は?A本学発の研究成果は国際的にも高い評価を得ており、今後もさらに一層、質の高い医学研究を発表していくためには、そのクオリティを一元的に管理し、研究活動に関する教育や支援を積極的に行う必要があると考えました。その一方で平成24年から25年にかけて、研究論文あるいは臨床研究のデータ改ざん、ねつ造といった事案が本学で発生しました。これについて我々は深く反省し、そうした事案が本学で二度と起こらないようにするためにも、本センターが中心となって研究の科学性・倫理性を適正に担保して行きます。Qどんな活動を行っていくのでしょうか?Aこの研究統合センターの役割は、「研究開発」と「研究の質管理・保証」の2つです。研究開発では、研究のシーズ発見段階から、その前臨床あるいは臨床研究、さらに実用化まで一貫して研究支援することが、センターの大きな役割です。研究の質管理・保証では、4つポイントがあります。1つ目は「臨床研究の科学性、倫理性を担保するための支援」です。その観点からは、生物統計学、COI(利益相反)のマネジメント、倫理審査などが重要です。2つ目は「研究データの保管」です。これについて、本学では従来きちっとしたルールがありませんでした。今後は、実験ノートから研究データまで含め、研究が完了した段階でCQARDが保管し、何か問題が生じたときにも対応できるような体制を整えます。3つ目は「研究倫理教育」です。eラーニングによる研究者への行動規範教育として提供されている文科省の「CITIJapan」プログラムを、大学院生も含めて教員・研究者全員が受講するよう義務化し、これを履修していないと、臨床研究やそれ以外の研究の計画が申請できないような形にしようと考え、すでにそのシステムを稼働させております。また、eラーニングだけでなく、実際の研修会やワークショップなどで、倫理原則あるいは原理に加えて、応用編としての具体的なケーススタディも行い、各人の研究倫理意識を向上させたいと考えております。4つ目は「論文作成」です。英文で研究成果を発表する際に、オーサーシップ(著者情報)やCOIの開示の問題などについて適正な支援ができるように、センター運営を進めていくつもりです。研究開発・質管理向上統合センター(CQARD:略称は研究統合センター)のメンバー6