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【論文掲載】子宮内膜症における免疫担当細胞の意義を解明

 京都府立医科大学大学院医学研究科 女性生涯医科学 カーン・カレク准教授と北脇城教授らの研究グループは、子宮内膜症における免疫制御機構を解明し、本研究に関する論文が令和元年5月1日(水)に科学雑誌『Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism』オンライン版に掲載されましたのでお知らせします。
 子宮内膜症は性成熟期女性の約10%に発生し、月経痛や慢性骨盤痛などの痛みのほか、不妊などにより女性の健康を著しく損ないます。しかし、その発症および進展メカニズムは長らく謎とされ、未だ根本的な治療法は確立されていません。今回研究グループは、子宮内膜症病巣近傍の腹水中では免疫抑制能を有する制御性T細胞が有意に増加しており、また免疫応答を促すT細胞の一種であるTh17細胞が減少しており、このことが免疫寛容させることで子宮内膜症の発生に関与していることを見出しました。この病態メカニズム解明によって、子宮内膜症に対する新たな治療法や予防法の開発が期待されます。
【論文名】
Differential levels of regulatory T-cells and T-helper-17 cells in women with early and advanced endometriosis
[日本語:子宮内膜症初期病変と重症例における免疫担当細胞の違い]
【掲載雑誌】
科学雑誌『Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism』
【研究代表者】
京都府立医科大学大学院医学研究科 女性生涯医科学准教授 カーン・カレク
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