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令和2年 年頭挨拶

新年明けましておめでとうございます。
令和2年のお正月は思いの外、天候に恵まれ皆様は穏やかに過ごされたと思います。私の学長としての一期目の任期は今年の3月31日まで、残すところ3ヶ月ですが、4月以降も含めて年頭の辞をお話ししたいと思います。
本学は令和4年、2022年に開学150周年を迎える、現存する我が国で最も旧い医学部単科大学です。また、附属病院の歴史も同じです。このことは大学があって附属病院ができあがっていく国立大学とは異なり、病院に赴任した欧州からの招聘医師が、医療の基礎になる医学を教えたことが、現在に続く本学そのものです。歴史と伝統に恵まれた本学ですが、旧い時代に教育システムができあがったので振り返って未完成な部分も多くあります。
その原因の多くは、大学を取り巻く環境の変化です。中曽根教育改革に端を発す平成3年の大学設置基準の大綱化で、医学部は進学課程と専門課程の別を無くしました。その後,国立大学が法人化をし、本学も地方独立行政法人に代わったのが平成20年です。自らの責任で大学を発展させることが義務とされた始まりです。引き続き大学設置基準や学校教育法の改定が矢継ぎ早に用意されました。この期間はおよそ30年で、本学150年の歴史の実に5分の一に該当します。
附属病院では新医師臨床研修制度が平成16年に導入され、先立つ平成14年に医学教育モデル・コア・カリキュラムが示され、卒業時に「ここ迄到達していることが望ましい」outcome評価型の教育手法の導入が強く求められています。平成24年には「世界標準」が加わり、教育の分野別評価も始まり、その流れは今春からの看護学教育のモデル・コア・カリキュラムに繋がっています。
実は、この外枠規制は、新しい時代に本学が本学らしい人材をどのように育成するか考える機会でもあるのです。求めている卒業生を育成するには、どのような入試選抜を行い、カリキュラムを構築するのか、これが求められ続けているのです。今を生きる情報社会に適合できる医療人を、我々は育成しなければなりません。教育に学生の意見を反映し、彼らの参加で「教育負担を共有」するシステムを構築する必要が在ります。また、関係病院には実習評価をお願いしなければなりません。基礎医学研究にも学生の若い発想が求められています。貪欲に若い知性が求めるものを研究に活かしたいと思います。
持続する社会的信用と教職恊働は大学運営の基本です。幸いこの2年間多くの教員と職員が協力して働く姿勢が涵養されたと思います。全ての構成員に心より感謝いたします。しかし、指示を待っていることが散見されます。指示が必要と思うなら指示を求めて下さい。委員会の運営は前年度上書き保存プラスではなく、今必要なことを、何時(いつ)審議するのか、それも教員と職員に求められる共同責任です。
さて、歴史的に大学そのものであった附属病院で、日夜医療提供に勤しんで頂いている皆さん、法令により特定機能病院の運営は、公選された病院長のガバナンスによります。附属病院の執行部の皆様の努力に心から敬意を表します。特に看護部に就いては超急性期疾患の増加に従い、その仕事量が増加し求められる技術度が高くなっていることは十分に学長として理解していることをお伝えしたいと思います。夜久病院長と協力して皆様と真摯に向かい合い、医療現場の働き方改革を通じて改良・改善に努めたいと考えています。北部医療センターでも学部学生への教育負担が増え、一方で、地域創成の立場から、「知の拠点」としての飛躍が求められています。また、がん病棟の新築等地域中核病院としての向上も急務ですが、中川病院長の指導の下更なる充実をお願いします。
この様な厳しい状態でも本学は、教育改革に加えて老朽化した附属病院の建替えや、機能の更新そして新しい医療技術への挑戦を止めることはできません。今、求められていることは、本来業務を確認し、皆で知恵を出し、希望と期待に満ちた明日の京都府立医科大学を築くことです。歴史と伝統の恵みと未完成であることを相反するものと捉えるのではなく、挑戦しがいのあることに全員一致して歩もうではありませんか。本学の真の力が今試されています。学校教育法第92条に、学長は校務を司り、所属職員を統督するとあります。私は挑戦の最前線で努力を続けることを約束します。具体的にはこの3ヶ月で幾つかの提案をして参ります。教職員並びに学生諸君と意見を交換したいと考えています。
今後もNever give up で令和2年を皆さんと走り抜けたいと思います
 
 令和2年1月6日
京都府立医科大学 学長 竹 中  洋

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