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平成31年度入学式 式辞

 
 
平成31年度京都府立医科大学入学式(平成31年4月4日)
竹中学長式辞
 
 春爛漫の本日、京都府立医科大学医学部医学科並びに看護学科に入学される皆さんご入学おめでとうございます。大学院医学研究科博士課程、同修士課程、並びに保健看護学研究科の大学院入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 また、長年にわたって入学生諸君を支えてこられた、ご父兄並びに保護者またご家族の皆様にお祝いを申し上げます。
 本日は西脇京都府知事様、村田京都府議会議長様初め多くのご来賓の方々に御出席いただいております。教職員を代表して心より御礼申し上げます。
 さて、入学された皆さんは、将来を医療人として過ごされる道を選ばれました。大学院で研究に勤しむ皆さんは、既に医学・医療の世界で経験を積まれて入学されました。皆さんが活躍されることを念頭に置き、今後の我が国の状況について少しお話をしておきたいと思います。
 2025年以降は、今までの少子超高齢社会に加えて、多くの人たちが亡くなる多死社会に突入していきます。2040年には、人口減少が著明になり、国を維持していくための個人の生産性が問われ、新しい産業の展開が強く期待されています。今後20年ぐらいの間に、医療は大きく変わると推測されています。
 超高齢多死社会では、科学の力で今まで以上に高齢者に負担の少ない、低い侵襲性の医療技術が開発され、大学病院では技術革新のサイクルが加速度的に早まるでしょう。看護や介護の世界も府民や国民が「人間らしく生きる」ことに焦点が移ると思われます。増加する独居(独り住い)の人達の行く末も、結果的には医療と行政が関わると予想されます。このような、技術革新やゲノム医療で括られる先進的な医療と国民に寄り添う医療が、皆さんの将来選択に時と場所を選ばず、影響を与えることは間違いありません。
 本学はこのような次世代の医学・医療に正面から取り組もうとしています。京都府立医科大学の理念「世界トップレベルの医学を地域へ」はご存知のことと思います。2022年に創立150年を迎える本学は、わが国で最良・最優の医学部単科大学であることを追求してきました。我々は、時代に適応し、疾病に関わる入院や外来の膨大なデータと健診などの予防医学データ、保健所などの住民健康データなど主に京都府が管理されている資料と、基礎医学や社会医学をより近付けたいと考えています。近い将来、住民を中心とした予防健康医学として実を結ぶことになります。がん予防に総合的に取り組む創薬センターが大学院と連結して4月から立ち上げられています。
これらの力が揃えば、「未病」に取り組むことが可能です。
 臨床医学も、我々が誇る従来の高い診療する力に加えて、診療科横断的な府民・国民本位の医療提供サービスに力を注いでいます。この3月から最新鋭の陽子線治療が、永守記念最先端がん治療研究センターで開始されました。ここでは治療の適応を決めるために、放射線科治療医を中心に、関係する診療領域の専門医が集まるキャンサーボードで、患者さんに最適な治療が選択されています。
 看護学科は、博士過程後期が認可され2年目を迎えています。教育・研究で後継者育成は最大の課題ですが、社会情勢の変化とともに在り方や機能が求められる看護・保健・助産の領域で、柔軟に対応できる高度職業人の育成に更に注力していきます。
 我々は入学生という新しい仲間を迎えました。今後、理念を達成するための京都府立医科大学の行動目標をお示しし、将来をともにしたいと考えます。
(教育)
・智力・独創的創造力・人間力のシナジーを基本に、優れた医療人・医学者を継続的に育成します。
(研究)
・革新的な基礎医学研究を推進するとともに、地域の健康課題の解決に資するよう、先進的な臨床研究をグローバルな視点に立ち継続します。
(診療)
・地域医療情報を共有し、次世代ニーズに通じる技術と協働性のある医療を継続的に提供します。
(運営・経営)
・教職協働を通じ、社会変化に適応した継続的な大学発展に努めます。
 以上をもって2019年度入学式式辞といたします。
京都府立医科大学長 竹中洋

〒602-8566. 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465

お問い合わせ先
TEL:075-251-5111
FAX:075-211-7093