京都府立医科大学 産婦人科学教室
 
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京都府立医科大学附属病院
よくある質問

来院される患者さんのよくある症状を集めてみました。項目にあてはまる方は一度診療されることをおすすめします。また、該当症状が必ずしも疾患に繋がるとは限りません。あらかじめご了承ください。

生理痛に関して
質問 最近、生理痛がひどくて仕方ありません。病院へ行ったほうがいいでしょうか?
 
回答 >>
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が、生理痛の原因となることがあります。
これらの病気は不妊症や貧血の原因にもなりかねません。産婦人科を受診されることをおすすめします。

子宮内膜症に関して
質問 子宮内膜症とは、どのような病気ですか?
 
回答 >>
子宮内膜とは、子宮の内腔にある内張りの層のことです。
つまり、受精卵が着床する場所であり、月経によって剥がれ落ちる膜のことです。この子宮内膜に似た細胞が子宮の外側つまりおなかの中に発生するのが、「子宮内膜症」という病気です。この病巣が腹膜(おなかの内張りの膜)の上に発生したり,卵巣の中に古い血液が溜まって腫れる「卵巣チョコレート嚢胞」をつくったりします。
また、もともと子宮や卵巣は腸と接触はしていますが、くっついてはいません。しかし「子宮内膜症」によってこれらが癒着してしまうことがあります。
子宮自体が腫れて大きくなる「子宮腺筋症」や子宮の筋肉の腫瘍である「子宮筋腫」は別の病気ですが、しばしば「子宮内膜症」と同時に発生します。
質問 どうして子宮内膜症になるのですか?
 
回答 >>
子宮内膜症は、子宮内膜に似た細胞が子宮以外の場所で発生する病気です。
その原因として月経血が逆流して起こる説や、体腔上皮が化生してできる説、子宮内膜組織が血液やリンパの流れに乗って運ばれてくる説、あるいはこれらを複合した説など、子宮内膜症の発生機序については、いろいろな学説が提唱されていますが、いまだに十分な説明はなされていません。
しかし、子宮内膜症に罹患している患者が正常女性と異なっている状態が数多く報告されており、これらは様々な分野に渡っていますが、遺伝やホルモン、免疫、環境因子などのいくつかの大きな範疇に分類することができます。
そしてこれらの複数の因子が合わさって発生するか、あるいはある要因によって複数の異常が生じて最終的に子宮内膜症という病態に発展すると考えられています。
質問 子宮内膜症になると、どうして不妊になるのですか?
 
回答 >>
子宮内膜症にかかっている女性の約50%に不妊症がみられ、また、不妊女性のうち20〜30%の人が、さらに原因不明の不妊女性のうち40〜70%が子宮内膜症を伴っているということから、子宮内膜症と不妊症には深い関係があることがわかります。
子宮内膜症の病状が進むに従い、卵管と卵巣、腸管がお互いに癒着するようになり、卵巣からの卵子の放出や卵管采からの卵子の取り込み、卵管内の受精卵の移動などが妨げられるようになります。
また、子宮内膜症組織からプロスタグランディンなどの物質が分泌され、卵管機能や卵胞発育、あるいは黄体形成を障害したり、子宮内膜症女性の腹水にはマクロファージ活性が高く、これが不妊の原因となる可能性があるとも言われています。
質問 子宮内膜症はどのようにして診断されるのですか?
 
回答 >>
子宮内膜症はおなかの中に発生する病気ですから、本来確実に診断するためには腹腔鏡や開腹などの手術が必要となります。しかし現実には簡単に手術をすることはできません。そこで、問診、診察、検査などの所見を総合的に判断します。
質問 子宮内膜症の治療はどのように行うのですか?
 
回答 >>
患者さんの年代と症状により3種類に分類し、それぞれ痛みを緩和して学業や仕事に支障がないようにする対症療法、妊娠を第一目標とした治療(妊娠希望が中心)、独自の「長期内分泌維持療法」など症状に応じて対応しております。
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不妊症に関して
質問 妊娠を希望していますが、基礎体温表をつけ始めてみると、高温期らしき部分が無く平らです。大丈夫でしょうか?
 
回答 >>
基礎体温表が平らな場合(1相性)は、排卵障害と診断されることもあります。
産婦人科を受診されることをお勧めします。
質問 結婚後2年たっても子供ができないので、不妊治療目的で産婦人科へ通い始めたところ 「卵管が詰まっているので、体外受精が必要」と言われました。
いきなりの体外受精には抵抗があります。何かほかに方法はないでしょうか?
 
回答 >>
卵管が詰まっている不妊の患者さん(卵管性不妊)に対して、卵管鏡という細い管を用いて卵管のつまりを取り除く手術(卵管形成術)があります。
当院では腹腔鏡を併用してこれを行っており、よい成績をあげています。一度ご相談ください。
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更年期障害に関して
質問 更年期とはいつ頃のことをいうのでしょうか?
 
回答 >>
閉経の前後5年を更年期といいます。通常日本人女性の閉経年齢は50歳ですので45歳から55歳ぐらいが更年期と考えられています。
40歳より早く閉経となってしまう場合は早発閉経といい、症状として更年期障害の可能性が高くなるので、治療を考慮したほうがよいでしょう。
質問 どのような状態で閉経と考えたらよいでしょうか?
 
回答 >>
完全に月経が止まる前には通常、月に数回出血がおこったり数ヶ月間出血がなかったり、月経不順の期間を認めます。そのような状態を経て月経を3ヶ月以上認めなければ閉経を疑います。
月経が止まってしまうのは、卵巣の働きが弱くなるのが原因です。
卵巣には大きく2つの働きがあり、ひとつは女性ホルモンをつくることと、もうひとつは排卵することで、排卵したあとに黄体ホルモンがつくられます。
排卵するという働きのほうが、より高度な働きであるため先に止まってしまいます。閉経前に月経が不順となるのは排卵しなくなるためです。
女性ホルモンもつくられなくなった状態が閉経といえるでしょう。
質問 更年期障害の症状はどのようなものですか?
 
回答 >>
一般に不定愁訴といわれるように様々な症状がでます。
更年期障害に最も特徴的な症状は、ほてり、発汗、動悸が上半身に現れる、これをホットフラッシュといいます。これがひどくなると睡眠の途中でも目が覚めてしまうようになります。その他、めまいや頭痛、肩こり、腰痛、冷えなどが現れます。
また、いらいら、気分の落ち込み、やる気がでないなど気分の不快を感じることも多いです。
質問 更年期障害はどうしておこるのでしょうか?
 
回答 >>
卵巣の働きが衰えることによりおこるホルモンの変化、特に女性ホルモンの不足が主な原因です。
また、更年期の女性は、お子さんの受験、御主人の定年、親の介護など将来への不安や周囲への不満にさらされる人生の転換期をむかえており、多くのストレスを抱えておられます。
真面目・几帳面な性格など、ご本人の性質も影響しております。
女性ホルモンの不足という肉体的変化に加えて、抱えておられる多くのストレスや性質も原因となると考えらます。
質問 更年期に注意する他の病気はどのようなものがありますか?
 
回答 >>
月経不順による不正出血を認める場合は、更年期は癌の好発年齢でもありますので、子宮癌との鑑別が必要と思われます。
また、気分のいらいらや落ち込み、やる気がでない、眠れないなど症状があるようなら、鬱状態や不安状態になっていることも多く、気分を改善する治療が必要です。
その他、骨粗鬆症や高脂血症などにも注意が必要です。また、記憶の低下にも注意しましょう。ほおってほくと、更年期からボケ症状を進行させることもあります。
質問 更年期障害にはどのような治療がありますか?
 
回答 >>
代表的な治療法は、ホルモン補充療法といって、不足した女性ホルモンを中心に補充します。
この治療法は、ホットフラッシュや膣の老化による性交障害にはかなり効果があります。
また、骨粗鬆症の予防と治療に効果があるのと、閉経後早期にこの治療をすることにより、痴呆の予防になる可能性もあります。
ただし、性器出血、乳癌、血栓などの副作用があることはマスコミ報道されましたのでご存知の方も多いかと思います。
効果と副作用がかなり判って来ておりますので、正しく使うことにより、更年期女性にとって有効な手段となります。
その他、漢方療法や気分を改善するお薬が有効なことも多いです。
アロマセラピーが有効なこともあります。
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月経前緊張症に関して
質問 月経前緊張症とは、どのような病気ですか?
 
回答 >>
月経前緊張症とは、月経が始まる一週間前ぐらいから、精神的・肉体的に不快な症状が発現することをいいます。
症状としては、いらいらしたり、気分が落ち込んだり、やる気がでずに家に閉じこもりがちなど精神的な場合、また乳房がはったり、むくみがひどかったり、頭痛や下腹が痛んだりする肉体的な場合と様々です。
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