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しかし、構造を理解するためには、構造の単なる記載のみでは不十分である。その構造の持つ機能を理解することなくして構造を理解したことにはならない。したがって、必然的に形態の観察は機能の研究へと発展していく。また、発生現象に観察されるような生命体の成長・分化といった動的な変化を理解のためには、その変化を制御する因子は何かが考えられるようになった。 機能を研究する学問領域として、生理学が誕生したが、解剖学と生理学の学問対象は基本的には同じものであり、研究技術の違いにより主として形態をみるか機能をみるかの差に過ぎないと考えられる。 医学教育における学問体系として、解剖学・生理学・遺伝学はその研究手法から別個の領域を形成している。しかしながら、これらの学問対象は基本的には同じものの異なった面を観察しているに過ぎない。実際、現在急速に進歩している分子生物学はさらに各学問の境界を取り去りつつあり、研究領域においてはこれらの学問は融合しつつあり、現在、細胞生物学、発生生物学という分野が形成されている。 諸君の医学部における解剖学の講義・実習においては、まず、ヒトの肉眼的構造および微細構造を学ぶ。そして、それらの構造の持つ機能を学ぶであろう。我々生命体が物質から構成されている限り、構造の持つ重要性は変わらない。 |
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©2003 Department
of Anatomy and Developmental Biology
Kyoto Prefecture University of Medicine, Graduate School of Medical Science |