がん診療について

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がん薬物療法

がん薬物療法部の概要

がん薬物療法部では、主に薬物療法センターの運営を行っており、点滴中の患者さんの状態、投与される薬剤の量や内容の管理を行っております。薬物療法センターは、平成16年10月19日に開設され、現在は永守記念最先端がん治療研究センターへ移転し、30床(小児用1床を含む)で薬物療法を行っています。各診療科における薬物療法(抗がん剤や分子標的治療薬など)や特殊な管理を必要とする点滴がより安全で確実に行えるようがん治療のエキスパートによる徹底した管理を行い専用のリクライニングシートやベッドを用いて快適に過ごしていただけるように配慮しております。
なお、令和4年度より、「化学療法部」は「がん薬物療法部」に、また、「外来化学療法センター」は「薬物療法センター」に、名称変更しました。

構成員紹介

部長 髙山浩一(呼吸器内科診療部長、内科学教室(呼吸器内科学部門)教授)

京都府立医科大学附属病院は、平成18年、都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受け、京都府のがん診療を担う中核病院として、外来化学療法センター(現薬物療法センター)・がん征圧センターが整備されました。
入院、外来で行うすべてのがんの薬物療法のプロトコールの妥当性、安全性の評価も含め、薬物療法の全体を担当しております。薬物療法の患者さんはますます増加しております。患者さんができるだけ気持ちよく、安心・安全な薬物療法を受けていただけるよう、京都府のがん診療の拠点にふさわしい薬物療法センターになるように努めてまいります。  

副部長 石川剛(消化器内科)

私は、がん薬物療法専門医として主に消化器がん患者さんの診療を担当しています。薬物療法センターでは、がんに対する薬物治療や、その他の疾患に対する生物学的製剤の投与を行っています。当センターでは、点滴治療を安心して快適に受けてもらえるよう、安全管理・環境整備に努めています。また、薬剤情報の提供、副作用など患者さんが抱える問題点の把握とそれらに対する適切な対応により、患者さんの不安を解消し、できるだけ普段通りの生活を送れるようサポートしていきたいと考えています。当センターを、各診療科の医師、看護師、薬剤師が協力してチーム医療を行う場として捉え、安全で質の高い、そして患者さん満足度の高い医療を目指します。

専任医師 森本健司(呼吸器内科)

令和4年度よりがん薬物療法部の専任医師として、主に肺がん患者さんの診療を担当しております。
薬物療法センターでは各診療科と連携し、看護師、薬剤師とも一丸となって、患者さんが安全で快適に薬物治療を受けられるように取り組んでいます。
日々進歩するがんの薬物治療について、適切に情報提供を行い、十分なサポートができるよう努めてまいります。
 

専任看護師 井林寿恵,菅谷和子

薬物療法センターでは、師長・副師長を合わせた8名の看護師で患者さんの治療を行っています。病気の事や、抗がん剤治療、抗がん剤の副作用など患者さんが抱えておられる疑問や心配事にきめ細やかに対応していけるよう、コミュニケーションを大切にしながら知識や情報を提供しています。患者さんが普段通りの生活を送りながら、安心・安全に治療を受けて頂けるよう、医師・薬剤師・栄養士をはじめ、がん相談支援センターや緩和ケアチーム、また地域包括ケアなどの多職種と連携しながらサポートしていきます。

専任薬剤師 上田和正,清水大生,田渕祐輔

3名の薬剤師がセンター併設の薬剤調製室に常駐し、クラスIIの安全キャビネット内で抗がん剤を含めたすべての注射薬を無菌的に調製しています。また、投与量・投与間隔の確認などのスケジュール管理を行うと共に、各診療科から提出されたレジメンについて、薬剤の投与量、点滴順序、投与速度、配合変化、安定性などを検討しレジメンの作成に寄与し患者様が安全かつ適正な薬物療法を受けていただけるように努めています。また、センターで治療を受けられる患者さんに服薬指導を行っています。パンフレット等を用いて治療の流れ・副作用を理解して頂き、患者さんからの聴取を行い必要であれば、副作用に対する支持療法薬(制吐剤、下剤、外用剤等)の処方提案を実施しています。