がん診療について

  1. トップ
  2. がん診療について
  3. 小児・AYA世代にあるがん患者さんへの支援

小児・AYA世代にあるがん患者さんへの支援

小児・AYA世代にあるがん患者さんへの支援について

AYA世代とは

 AYA世代とは、Adolescents and Young Adults(思春期・若年成人世代)の略で、15~30歳前後のことをいいます。
 

本院の取組

 本院では、内科系、外科系、放射線科、麻酔科、疼痛・緩和ケア科、精神科・心療内科が連携して、集学的治療を提供しています。(小児がんは、小児科を中心に、関係する成人診療科と連携)
 
 さらに、がんの治療と並行して、がん相談支援センターではがん専門相談員(臨床心理士・社会福祉士・看護師)が、がん患者さんの治療・療養生活や治療後のこと、就学・就労、家族や友人とのこと、生殖などに関する相談をお受けしているほか、多職種で構成する緩和ケアチームも支援にあたっており、病院全体で心理的・社会的な支援を行える療養環境の整備に重点を置いています。
 
 がん治療に伴う生殖機能の障害に関して、特定不妊治療指定医療機関でもある本院では、2017年3月にがん・生殖医療センターを設置し、産婦人科医やがん治療医、胚培養士、カウンセラー等と密接に連携しながら妊孕性温存治療を行っています。京都・がんと生殖医療ネットワーク(KOF-net)にも拠点病院として参加し、他医療機関と連携しています。
 
 また、高校生の患者さんの学習支援のため支援学校と在籍高校が協力し、ICT(情報伝達技術)を活用することで、在籍高校の教室と通信し、授業を受けたり、HR(ホームルーム)に出席したりすることもあります。そうすることで同級生の仲間とつながり、それにより闘病意欲が支えられ、また退院後に復学する時の大きな支援となっています。医学生との関わりでは、自主学習支援や同世代同士との会話を楽しむことから療養生活を支援しています。
 患者さんが自由に利用できる図書室「ほほえみ」を設置しているほか、AYA世代の患者さんが交流できるよう、月1回、「AYA世代交流会」を開催しています。
 
 がんに関する不安やご相談があれば、がん相談支援センターや、担当のスタッフへお声掛けください。