12
13
子どもが病気に
なったとき
子どもの急な病気に親もオロオロしますが、親の都合だけでどうするかを決めていくと、
親もつらくなってしまいます。その時の状況にもよりますが、できるだけ、子どもの状態
を中心に考えていくことがポイントです。
子どもが病気になったら…
①・かかりつけ医を受診しましょう。
②・無理をさせて、保育園に連れて行くのはやめましょう(最初が肝心!)。
●
体調が悪い子どもにとって、集団保育は負担になります。
●
周囲の他の子ども達へ感染症を広げてしまうことも。
●
最初に無理をさせてこじらせてしまうと、回復が遅れることにもなりかねません。
③・個別の対応でゆっくりと過ごせる環境で、みてあげることが必要です。
④・回復が不完全な状態で集団保育に戻すと、ぶりかえして、また状態が悪くなることもあ
るので、元気になってから登園させましょう。
子どもの状態や親の状況により選択は異なります。それぞれの状況により、ベストな対応を
考えましょう。まわりの力もかり、できるだけ、子どもの状態を中心に考えましょう。
まわりの力もかり、子どものケアを
子どもの状態に合わせて迅速に動きましょう。
子どもの免疫がウイルスや細菌とたたかって
いることを知らせる大切なサインです。
観察のポイント
●
体温の変化を記録しましょう。
●
発熱以外の症状がないか。
ケアのポイント
●
手足が冷たければ、温めましょう。
●
手足も熱ければ、薄着にしましょう。
●
氷枕をしたり、大きな血管のあるわきの下
などを冷やしましょう。
●
汗をかいたら着替えさせましょう。
●
子どもは脱水症になりやすいので、こまめ
に水分を飲ませましょう。
●
解熱剤の使用は、かかりつけ医のアドバイ
スにしたがいましょう。
発熱
のどや気管支の粘膜についたウイルス、細菌
やほこりなどを体の外に出そうとして起こる反
応です。
観察のポイント
●
いつ、どんな咳をしているか。
●
ゼーゼーいったり、機嫌が悪い時は熱がな
くても早目に医療機関を受診しましょう。
ケアのポイント
●
安静にしましょう。
●
こまめに水分を飲ませましょう。
※0~1歳児で重症化しやすいR
Sウイルス感染症は、冬季に保
育園で流行しやすいため、注意
しましょう。
咳
夏には夏かぜ、秋から冬にはノロウイルス、
春にはロタウイルスによる胃腸炎が流行しま
す。回復後もウイルスは便の中に数週間排泄
されるので、おむつ交換の後、手洗
いをしっかりしましょう。
観察のポイント
●
便の性状、色、量、回数。
●
発熱や嘔吐がないか。
ケアのポイント
●
子どもは脱水症になりやすいので、水分を
少量ずつこまめに飲ませましょう。
●
食欲がない場合は、無理に食べさせる必要
はありません。回復してきたら消化のよい
ものを少量ずつから開始しましょう。
●
おむつをしていると、おしりがただれやすい
ので、清潔にしましょう。
下痢
子どもの病気と
ケアのポイント
ポイントをおさえて早めにケアをしましょう。
●パパ・ママの職場で看護休暇がとれる
yes
パパかママが、看護休暇をとる。
no
●周囲に頼れる人がいる
yes
頼る!:入園前にお願いしておきましょう。
no
病児・病後児保育室等について事前に見学など
をしておきましょう。
ポイント① 親・家族の状況
●熱をだしても状態が悪い時と比較的元気な
時があります
状態が悪い時
なんとかしてパパかママがみてあげるのがベスト。
回復まで長引きそうな時
遠方の祖父母に頼んで来てもらうのも一つの手。
ポイント② 子どもの状態
子どもの状態のみきわめが大切!