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子どもが病気に
   なったとき

 子どもの急な病気に親もオロオロしますが、親の都合だけでどうするかを決めていくと、
親もつらくなってしまいます。その時の状況にもよりますが、できるだけ、子どもの状態
を中心に考えていくことがポイントです。

子どもが病気になったら…

①・かかりつけ医を受診しましょう。
②・無理をさせて、保育園に連れて行くのはやめましょう(最初が肝心!)。

● 

体調が悪い子どもにとって、集団保育は負担になります。

● 

周囲の他の子ども達へ感染症を広げてしまうことも。

● 

最初に無理をさせてこじらせてしまうと、回復が遅れることにもなりかねません。

③・個別の対応でゆっくりと過ごせる環境で、みてあげることが必要です。
④・回復が不完全な状態で集団保育に戻すと、ぶりかえして、また状態が悪くなることもあ

るので、元気になってから登園させましょう。

 子どもの状態や親の状況により選択は異なります。それぞれの状況により、ベストな対応を
考えましょう。まわりの力もかり、できるだけ、子どもの状態を中心に考えましょう。

まわりの力もかり、子どものケアを

子どもの状態に合わせて迅速に動きましょう。

子どもの免疫がウイルスや細菌とたたかって

いることを知らせる大切なサインです。

観察のポイント

体温の変化を記録しましょう。

発熱以外の症状がないか。

ケアのポイント

手足が冷たければ、温めましょう。

手足も熱ければ、薄着にしましょう。

氷枕をしたり、大きな血管のあるわきの下
などを冷やしましょう。

汗をかいたら着替えさせましょう。

子どもは脱水症になりやすいので、こまめ

に水分を飲ませましょう。

解熱剤の使用は、かかりつけ医のアドバイ

スにしたがいましょう。

発熱

のどや気管支の粘膜についたウイルス、細菌

やほこりなどを体の外に出そうとして起こる反
応です。

観察のポイント

いつ、どんな咳をしているか。

ゼーゼーいったり、機嫌が悪い時は熱がな

くても早目に医療機関を受診しましょう。

ケアのポイント

安静にしましょう。

こまめに水分を飲ませましょう。

※0~1歳児で重症化しやすいR

Sウイルス感染症は、冬季に保

育園で流行しやすいため、注意

しましょう。

夏には夏かぜ、秋から冬にはノロウイルス、

春にはロタウイルスによる胃腸炎が流行しま
す。回復後もウイルスは便の中に数週間排泄
されるので、おむつ交換の後、手洗
いをしっかりしましょう。

観察のポイント

便の性状、色、量、回数。

発熱や嘔吐がないか。

ケアのポイント

子どもは脱水症になりやすいので、水分を
少量ずつこまめに飲ませましょう。

食欲がない場合は、無理に食べさせる必要
はありません。回復してきたら消化のよい
ものを少量ずつから開始しましょう。

おむつをしていると、おしりがただれやすい
ので、清潔にしましょう。

下痢

子どもの病気と
  ケアのポイント

ポイントをおさえて早めにケアをしましょう。

●パパ・ママの職場で看護休暇がとれる

yes

  パパかママが、看護休暇をとる。

no

●周囲に頼れる人がいる

yes

  頼る!:入園前にお願いしておきましょう。

no

病児・病後児保育室等について事前に見学など
をしておきましょう。

ポイント① 親・家族の状況

●熱をだしても状態が悪い時と比較的元気な

時があります

状態が悪い時

なんとかしてパパかママがみてあげるのがベスト。

回復まで長引きそうな時

遠方の祖父母に頼んで来てもらうのも一つの手。

ポイント② 子どもの状態

子どもの状態のみきわめが大切!