紹介① 地域の病児保育

紹介② 地域の病児保育

6

7

 

ハグルームは、いなみ小児科医院の隣

のビルにあります。名称が表しているよ

うに「病気のお子さまとご家族をやさし

く愛情を持って包み込む」ことを指針に、

保育士・看護師・栄養士・医師という専

門家集団が、家族に代わって病児のケア

を行っています。

より利用しやすい定員と

 

受付時間へ

 

世田谷区の規約で連続7日間の預かり

が可能のハグルーム。利用の手順は、

24

時間以内(前日か当日)にいなみ小児科

を受診し、そこで子どもの症状や状態を

医師が把握。以前は午前8時から予約受

付でしたが、保護者がより勤務しやすい

ように、午前7時

30分からに変更しまし

た。看護師が1人常駐しているので、子

どもの病状に変化があった場合は、隣の

いなみ小児科に連れて行きます。

 

キャンセルのマナー違反も出ることか

ら、無断でキャンセルや連絡無しの人は、

次回予約を一番最後の順にするというペ

ナルティを付けました。すると、ほとん

どの人がルールを守ってくれるようにな

ったそうです。

安心の手厚い保育看護

 

3階には感染症対策としての隔離室と

安静室、年齢の大きな子どもが遊べる広

さもある2階にも、隔離室と安静室も設

けました。保育士・看護師が、きめ細か

く手厚く、子どもの年齢や病気の症状に

応じた保育・看護を実施しています。

 

感染症の子どもは隔離室で保育士共々

午前中は過ごすので、大人・子ども兼用

トイレも中に設置。手洗い消毒などにも

細心の注意を払っています。子ども達は

食事やおやつ持参で訪れるので、決して

間違わないようにそれぞれの子どもの食

器やコップなどを色分けして管理してい

ます。

避難訓練も充実

 

病児保育の受付もする2階の保育ルー

ムの壁には、ヘルメットが3つ壁にかか

っていますが、これは月に1度必ず実施

する避難訓練に備えての物。しっかりし

たマニュアルを作り、避難訓練後にも状

況確認と反省を行い、万一の事態に常に

備えています。

 

また、2階にいるスタッフから常に3

階の子ども達の状況が分かるように、3

階には内部カメラも設置し、情報共有を

行っています。インシデント・アクシデ

ント報告を欠かさず行い、安全・安心な

病児保育室としています。

 

3、

集まり、スタッフの意見交換交流会を行

っています。

愛情あふれる手厚い保育看護

いなみ小児科 

病児保育室「ハグルーム」

東京都

世田谷区

鳥取県
米子市

病児保育室に認可保育園&学童保育が隣接

病児看護センター

ベアーズ・デイサービス

 

谷本こどもクリニックが運営する病児

看護センターベアーズデイサービスでは、

一人ひとりの子どもを大切にするために、

入室時の様子からその子どもの性格や好

きな遊びなどを汲み取り、その子に合っ

た保育看護を実施。鳥取県米子市以外に、

日吉津村、南部町、伯耆町と委託契約を

結んでいます。

国内で稀有な一体型施設

 

社会福祉法人設立から始まり、平成9

年に認可保育園ベアーズと病児看護セン

ターを同時に設立。

 

ここは敷地を隣接して小児科医院があ

り、病児保育室があり、その横に認可保

育園があり、学童保育所まであるという

子育ての連結支援基地になっています。

人材育成と働きやすさ

 

病児保育施設運営の難しさは、感染症

などが流行る時期には利用者が増えてス

タッフの人手不足が発生。反面、受け入

れる子どもの数が少ない日もあるために、

スタッフの安定的な確保が難しいことで

す。しかし、ここでは、感染症の流行る

繁忙期には各施設から人手を融通し合っ

てサポートし合える体制を整えて、子ど

も達をしっかりと保育看護しています。

 

また、同一法人で複数の施設を運営し

ていることから、保育スタッフへの病児

保育研修も充実。まずは保育園で保育の

スキルを積み重ねてから、病児保育の担

当になり、病児を長く担当し続けること

で疲れないようにとの配慮から、また保

育園へとのサイクルを実施しています。

 

その子に合った保育を

 

受け入れについては、前日、もしくは

当日に谷本こどもクリニックの受診が必

要です。

初診時には念入

き、

診断。

当日の受け入れは

看護師が担当して、

急変

に対応します。

病児保育

4部屋があり、

真ん中に

育室からスタッフが、子ども達を常に見

渡せるように、強化ガラスを使用したガ

ラス戸で仕切られています。

 

保育士1人が2人の子どもを担当。現

在一番の課題でもあるアレルギーにもし

っかりと向き合い、対応した食事を保育

園で準備しています。

家庭での看護を手助け

 

ベアーズデイサービスが何よりも大切

にしているのが、家庭での看護を保護者

と話し合い、共有することです。看護保

育日誌を看護師と保育士がきっちりと記

録し、保護者にもそれを渡しながら、家

庭での看護についてサポート。

 「家庭での様子」シートの利用も行い、

次回の利用時に家庭での病状を伝えやす

くして、子どもの体調回復を支援してい

ます。