ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2019

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概要

京都府立医科大学 大学案内2019

5看護学科卒業生の声真の看護を見つけることができる京都府立医科大学本学附属病院副院長・看護部長藤本早和子京都府立医科大学附属看護専門学校平成2年卒業京都府立医科大学大学院保健看護学研究科平成29年修了母校である京都府立医科大学附属看護専門学校を卒業後、本学附属病院に就職して現在に至っております。がん疾患を有する患者さんが多い病舎に勤務していたこともあり、平成16年にがん性疼痛看護認定看護師を取得致しました。その後、緩和ケアチームの専従看護師、平成25年には緩和ケア病棟の看護師長としてがん看護、緩和ケアに携わってきました。緩和ケア病棟では、終末期の患者さんに入浴というケアを安全という側面から根拠を持って提供したいと考え、平成26年に本学大学院保健看護学研究科保健看護学専攻に入学致しました。大学院では看護専門学校時代にお世話になった恩師にご指導頂く中で、臨床での疑問を学術的な側面から可視化する方法論を学ぶことができました。平成30年4月、副病院長兼看護部長を拝命し、質の高い看護が提供できるよう努力しています。母校と附属病院は1つの線でつながっており、様々な形で自分の看護を暖かく包んでくれる「母」のような存在です。受験生の皆さんも是非、この大学で真の看護を見つけて頂きたいと心から願っております。看護学科様々な経験を活かして看護実践キャリア開発センター長として本学看護実践キャリア開発センター長小城智圭子京都府立医科大学附属看護専門学校昭和56年卒業本学に入学したのは前身である看護専門学校の定員が1学年60名から100名となって2年目です。学生時代は大変優秀な先生方の下、専門知識や技術など多くのことを学びました。中でも臨床の第一線で活躍しておられる先生方に最新の医療を教えていただけたことは、卒業後の臨床現場で役立ちました。また本学は、クラブ活動なども活発でとても充実した学生生活を送ることができたと思います。卒業後は、臨床以外にも母校での教鞭や京都府立与謝の海病院(附属北部医療センター)の出向などさまざまな部署の経験をし、附属病院看護部長を2期務め、現在は看護実践キャリア開発センター長として看護職の質の向上に携わっています。本学キャリア開発センターは、平成21年度文部科学省推進事業「看護職キャリアシステム構築プラン」(平成22年度「看護師の人材養成システムの確立」に名称変更)に採択されました。それまで大学での基礎教育と臨床現場での教育は各々で行っていましたが、文部科学省推進事業採択を契機に大学と臨床現場の教育をつなぐことを重視しています。『循環型教育システムによる看護師養成プラン』を基に、看護の質の向上のため本学看護学科から附属病院3年目までの一人前看護師教育や教育指導者・エキスパートに至るまで様々なプログラムを提供しています。学生時代から臨床現場での活躍まで、皆様のお力になれる日を楽しみにしております。現在は二つめの母校に勤務しています佛教大学保健医療技術学部看護学科教授中川雅子京都府立医科大学附属看護学院昭和48年卒業私は、前身のまた前身である京都府立医科大学附属看護学院の卒業生です。学生時代は学園紛争がようやく落ち着いたばかりで、入学式も卒業式もありませんでした。それでも卒業の日のささやかな茶話会では、これから看護師として働くのだと実感したものでした。卒業後は附属病院で8年間勤務した後、附属看護専門学校で看護教育に携わるようになりました。この間の卒業生が今では附属病院を支える重要なメンバーとなられて活躍されています。当時の看護教育は専門学校教育が主流でしたが、いずれ大学化されるので自分自身の研鑽が必要と考え、働きながら佛教大学を卒業し、看護系の大学院に進学しました。その後は、他大学の教員を経て、平成17年に母校府立医大に戻っていましたが、佛教大学の看護学科が平成24年4月に開設されるのを機に退職し、現在は佛教大学に勤務しています。学生時代の先生方の言葉で今も心に残るのが、「看護職は患者の医療を支える両輪の1つである」というものです。医師と協働して患者さんの立場で考え、患者さんの代弁者となれるようにと学生時代に教えられたことは、その後の教員生活でも大切な軸となっています。看護は、普通なら経験し得ない他の人々の人生をケアを通して知り、一緒に悩み、そして健康を取り戻す喜びをともに体験できる魅力ある仕事です。自分自身を活かし、高めていける仕事として、成長される後輩が増えることを楽しみにしています。29