ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2019

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概要

京都府立医科大学 大学案内2019

看看護学科の目指す教育看護学は実践の科学です。19世紀の半ば、F.ナイチンゲールは、ヨーロッパで中世から修道女達によって行われてきた看護を理論づけ、また看護の効果検証に統計学を用いるなど、科学的根拠に基づいた看護を実践することで、現代に繋がる近代看護学の礎を築きました。本学の看護学科は、我が国における近代看護学教育の黎明期、1889年(明治22年)に開設された京都府医学校附属産婆教習所を淵源とし、これまで129年の間に1万人近い看護職を輩出するなど、ナイチンゲールの存命当時から続く数少ない看護師等養成機関の一つであり、2002年(平成14年)には、京都府で初めての看護系大学(医学部看護学科)となり現在に至っています。看護職者には生命や人間の尊厳を尊重できる豊かな人間性と創造性が必要です。また、専門的な知識や技術は元より、主体的な看護を実践するための科学的思考に基づく判断力、チーム医療を推進する上での協調性及び調整能力に加え、国際化が進む中、豊かな国際感覚とコミュニケーション能力も求められます。長い歴史を通じ伝統として受け継がれ、今も息づく「Heart、Hand、Head」(心と技術と知識のバランスのとれた看護職者の育成)の精神本学の看護学科では、この理念を基底に、全人的な理解の上に立ち看護を展開できる看護職者の育成に向けて、●人としての感性を磨き、視野を広げる「基礎・教養科目」●看護学の基礎を学ぶ「専門基礎科目」●専門性を培い、その能力をさらに高める「専門科目」を段階的に学修することで、看護専門職として、また、社会に貢献できる有為な人材として、必要となる総合的な能力の涵養を図っています。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の概念が社会に浸透し、Cure(キュア)だけではなくCare(ケア)の重要性に注目が集まる中、Careの追究を学問領域とする看護学の重要性はますます高まっています。将来に向けて看護を学び続ける意欲と姿勢を持ち、自立した看護職者となれるよう、私たちも学生の皆さんとともに努力を重ねてまいります。22