ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2019

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概要

京都府立医科大学 大学案内2019

現場で活躍する先輩達の声土井正樹昭和58年卒業在宅療養支援診療所土井医院所長京都府立医大への受験を考えておられる方へ大学5回生の時、西日本医科学生総合体育大会の実行委員長を務めました。この経験が、平成30年全国在宅医療医歯薬連合会全国大会の事務局長として乗り切る自信になりました。現在、在宅医療を乙訓地域で展開しており(http://www.doiclinic.net)、府立医大の学生や研修医たちを指導していますが、多職種協働、看取りを含めた在宅医療は、臨床医の集大成ともいうべき医療であり、日々楽しく診療所の医師たちと大変充実した毎日を送っています。また、病院や他の診療所の卒業生たちとも密に連携が取れることも府立医大の大変大きな魅力だと思っています。昭和58年卒業京都府健康福祉部長松村淳子京都府民260万人に笑顔を保健所に派遣されたのを契機に、治療より予防する仕組み、そんな保健医療政策を目指して、京都府に勤めて早25年、健康福祉部長4年目を迎えます。小児科医としての臨床歴より、いつの間にか長くなりました。京都府立医大入学式での佐野学長(当時)の挨拶の中で今も心に残っている言葉が、「風(風邪)にもなびく、やぶ医者になれ!」。逆説的な「はっ」とさせる言い方ですが、佐野先生一流の励ましのお言葉でした。臨床医療の進歩に驚きながら、京都府民260万人の笑顔が見たくて、微風を読み取り、強風にも倒れないそんな「やぶ医者」を今も目指しています。昭和59年卒業乙訓保健所長時田和彦病気の予防と地域の安心・安全を目指して私は東京の高校に通っていた頃に、古都京都と歴史ある京都府立医大に憧れ、この大学を受験しました。入学後の6年間は、よく学びよく遊びました。卒業後は内科に入局し、勤務医、研究者、米国留学、大学教員、看護学校長、病院の副院長などを経験しました。現在は保健所長をしています。一般の医師は病気を治すことを目指しますが、保健所長は病気を予防し、地域の安心・安全を目指します。派手さはありませんが、医師としての知識と経験が必要な大切な職種です。昭和62年卒業中井浩之オレゴン健康科学大学医学部分子遺伝医学教授・分子微生物学免疫学教授オレゴン国立霊長類研究センター神経科学部門上席研究員京都府立医科大学医学部医学科卒業生の多彩なキャリアパス医師のキャリアパスは多様化し、医学知識・技能を最大限に生かせる場がますます増えてきています。私の場合、卒後、内科医としての修行の後、米国企業勤務、大学ポスドクを経て米国で大学医学部の教授職に就きました。現在米政府と日米企業から資金援助を得て、最先端の遺伝子治療研究を行うとともに、米国の学生に医学研究の楽しさと魅力を伝えています。本学では、私もそうであったように、多様化したキャリアパスのアドバイス、サポートをしてくれる先輩との出会いがあります。大谷直子昭和63年卒業大阪市立大学大学院医学研究科・病態生理学教授今に生きています、京都府立医科大学で得たもの私は学生時代に生化学の講義で、当時米国から帰国直後の先生から最先端のがん研究の話を聞き、研究に強い興味を抱きました。それがきっかけとなり内科研修後、基礎医学者の道へ進み、海外留学も2回経験し、現在に至っています。在学中は部活と勉強、研究に打ち込み、充実した毎日でした。このころに身につけた体力や粘りが、その後の研究と子育ての両立にもつながっていったと思います。若い皆様にはぜひ、いろいろなことにチャレンジし、世界を見据えた医療人を目指してほしいと思います。市川大輔平成2年卒業山梨大学医学部外科学講座第一教室教授京都から世界へ卒業後は、附属病院や多数の関係病院で多くの先輩方から教えを受け、数多くの手術症例を経験する機会に恵まれました。また、同窓の先生方が、「医療」だけでなく基礎研究や臨床研究など「医学」分野においても、学内のみならず国内外で活躍されており、そのネットワークは我々の誇りです。歴史溢れる京都の街で豊かな人間性を育みながら、歴史と伝統を備えた本学で学び、国内外で良き医療人として活躍されることを願っております。平成3年卒業西真弓奈良県立医科大学第一解剖学講座教授京都府立医科大学の善き伝統ー世界への目線とチャレンジ精神ー私は卒後麻酔科で研修した後、当時の第一解剖学(現生体構造科学)で神経科学の研究を開始しました。2年間のアメリカ留学後、本格的に研究者を志すことに決め、第一解剖学のスタッフとして採用され、研究者の道を歩み始めました。解剖学という古典的な学問分野において、時代の先端をいく最新の手法を駆使しながら、世界の一線級の目線で研究を続けるという研究態度を学び、医学教育者としては情熱と誠意をもって学生に接する真摯な姿勢を叩き込まれました。京都府立医科大学で学んだこれらのことは、私の大きな財産です。上村公一平成4年卒業東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科法医学分野教授京都府立医大への感謝府立医大には、卒業後も7年にわたり在籍し、その間に学位も取得させていただき、愛着を感じています。大学で落ち着いて研究できるかと思って法医学に入りましたが、思いの外、死因究明の仕事が忙しくなってきました。昔ほどではありませんが、まだまだ法医学を専攻する医師は少ないです。法医学の宣伝の一助にと思ってテレビドラマの監修などをしていたところ、今回、「アンナチュラル」は好評をいただき、少し驚いているところです。水谷信介平成18年卒業The Walter and Eliza Hall Institute of Medical Research,Molecular Genetics of Cancer Division, Postdoctoral Fellow患者さんのための研究を心掛ける私は学生時代に血液がんに興味を持ち、卒後血液内科医として臨床に従事し、現在は疾患メカニズムの解明と治療法の開発を目標に研究留学中です。本学には留学経験のある先輩方が多数おられ、様々なサポートを戴きました。世界トップレベルの環境に身をおくことで刺激を受け、視野が広まり、大変有意義な毎日を過ごしております。将来は本学に戻り、学んだことを生かし患者さんの治療に繋がる研究を続けていきたいです。国際的な視野を持ち、本学で学ばれることを期待しております。岸本杏珠平成29年卒業京都府立医科大学附属病院研修医京都府立医科大学での出会い私は本学を卒業し、現在は当大学附属病院で研修生活を送っています。入学当初より志の高い同級生に恵まれ、働き始めた今もなお刺激をいただきながら、学びの多い毎日を過ごしています。大学時代からの先輩方や友人達は、医療現場で働く上で最も身近でありがたいかけがえのない存在です。第一線で医療を行う先輩方の背中を追って学ぶ日々は、時を忘れてのめりこむほど楽しく充実し、大きなやりがいを感じています。阪本真人平成30年卒業市立福知山市民病院研修医京都府立医科大学を卒業して府立医大を卒業して思うのは、その伝統と絆の強さであると感じています。現在、福知山市民病院で初期研修を送っていますが、先輩医師も府立医大卒業の方が多く、アットホームな雰囲気の中、丁寧で優しくしかし時には厳しく御指導いただき、充実した研修生活を送っています。大学関連病院で研修しているからこその強みだと思っています。関連病院間の連携も強く、京都府全体で府民の方々の健康を支えることができているのではないかと感じています。20