ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2019

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概要

京都府立医科大学 大学案内2019

教養教育・基礎医学・社会医学・臨床医学入学~卒前臨床研修~卒後臨床研修までの8年間をサポート歴史と伝統に培われた独自の基礎・臨床医学の統合カリキュラムによって、新たな時代を拓く、医師及び医学研究者を育成しています。教養教育専門分野への導入とともに人間性光る幅広い教養の習得教養教育は、人類が築き上げてきた知の体系を学ぶと同時に市民としての自己を確立する課程です。また、同時に医学専門教育の準備教育として医学準備型コアカリキュラムに沿った教育が行われます。教養教育は専門教育とは分離された別個のものではなく、6年間一貫教育の最初の部分と位置づけられています。医師、医学研究者の卵である医学生は、語学や自然科学の基盤的な学力を養うと同時に、人類、世界の未来を担う幅広い教養と視野を持ち、他者を理解するコミュニケーション能力を備え、現代の諸問題を理解する十分な知識、その解決策を探る判断力、市民意識を備えながら、それぞれの専門分野に向かって大きく育っていきます。本学附属病院や基礎・社会医学系教室の研究室での早期体験実習において、発表、討論、テーマ別実習を行うなど、自ら考え、主体的に取り組むカリキュラムも用意されています。教養教育として学ぶ科目は、人文・社会・自然・外国語科目などに分けられます。基礎医学充実した講義と実習を組み合わせ、医療・医学の根幹を学ぶ本学独自の基礎医学教育基礎医学とは、人間の体の構造と機能を究明する学問で、医学・医療の根幹をなす分野です。生命現象は極めて精密に制御されており、調和が保たれていますが、それがどのようなメカニズムで行われているのかを「分子」、「形態」、「機能」の多角的側面から学ぶことが、基礎医学の第一の目的です。そして、疾病が起こるのは、このような制御や調和が乱され、修復できなくなった時であることを理解することが第二の目的です。このようにして、臨床医学教育を受けるための基盤を築きます。この目的を達成するために、第2学年から第3学年にかけて、解剖学、生理学、分子医科学、病理学、感染病態学、免疫学及び薬理学を学びます。本学では長い歴史の中で培われた伝統が基礎医学教育に独自性と多様性をもたらし、貴重な資料や豊富な研究実績に裏打ちされた授業は大変充実した内容となっています。社会医学社会的存在としての人間の健康に着目し、包括的なケアによる予防、治療の実践手法を学ぶ社会医学には、保健・予防医学、法医学などが含まれ、いずれも社会との関わりを何らかの形で持つ領域になります。保健・予防医学では、健康という概念を考える場合に、肉体や精神の健康だけでなく社会的にも健康であることが重要であることを、特に教育されます。具体例には、医師が体の健康ばかりに目を向けていると、心理的問題に起因する疾患に対して正しい対処ができなくなります。従って、その心理的問題のバックグラウンドとして患者さんの職場環境や人間関係などの社会的要因が、健康にかかわる極めて重要な要素となりえます。この他、予防医学や環境医学を地域的、国際的に展開していくことの重要性も強調されます。分子レベルの手法から疫学的手法までの様々な方法を活用して、目的を達成することを学びます。現代社会において重要性が高まる「医療と法律」の関係について学び、社会医学的諸問題に対応法医学は、社会の法律上の諸問題について医学的検討を行う社会医学の一部門です。現代社会では、生活様式の変化、高齢化社会、疾病構造の変化、医療環境の激変などに伴い、従来遭遇したことのない新しいタイプの社会医学的諸問題が発生しており、法医学はこの社会現象に対して医学的検討を行い、その解決に寄与しています。法医学では、「医療と法律」の関係について、自然科学と社会科学を包括した社会医学的視点から学ぶことになります。縦断講義「英語」現代社会での医学における共通言語は、英語です。日々新たな医学論文や医療情報は英語で発信され、私たちも自分たちの医学上の発見や医療情報を発信する際には英語で行なわなくてはなりません。したがって英文の医学研究論文を読み取り、また執筆する能力、そして医学研究成果や症例報告を英語で説得力をもってプレゼンする能力、そして科学的な議論を英語で行なう力の涵養に努めており、本学では、縦断講義として1年生だけではなく上回生にも英語教育を行う教程としています。14