ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2017

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概要

京都府立医科大学 大学案内2017

医学部看護学科School of Nursing●カリキュラム概要基礎・教養科目、専門基礎科目、専門科目●保健師・助産師資格取得について●卒業後について卒業後の進路、国家試験結果●在学生の声●卒業生の声看護学科の目指す教育看護学は19世紀半ばにおけるF.ナイチンゲールの活躍に端を発する長い歴史があります。わが国においては、明治時代の初めに看護婦が誕生して以来、社会の変動や政策的な波の中で大きく揺れ動いてきましたが、今、まさに看護学が注目される時代になりました。その背景には、少子高齢社会の到来による保健・医療・福祉サービスの変化、高度医療の発展に伴う医療体制の複雑化や倫理的側面への問いかけ、そして自己決定医療への変化など、いわゆるCure(キュア)だけでなくCare(ケア)の重要性が認識されるようになってきたことがあげられます。そういう意味で、このケアの追及を学問領域とする看護学は、いわば21世紀の学問だといえます。本学の看護教育の歴史は長く、1889年(明治22年)の附属産婆教習所の開設から127年を迎え、9,000人以上に及ぶ卒業生を輩出し、京都府をはじめ全国において看護の発展に寄与してきました。この歴史の中で培われてきた心と技術と知識のバランスのとれた看護職者を育成する伝統は、看護学科にも継承されています。本看護学科は、このような時代の流れに沿って、2002年(平成14年)、医学部に設置され、以下に示す看護実践能力を育てるための看護学教育を目指しています。1)豊かな人間性を備え、全人的な看護を展開できること看護学は人間をまるごと対象とするため、人間をどれだけ理解できるかが重要な鍵となります。そのために、豊かな教養と人間性を備え、奥深い専門的知識や技術など幅広い視野と洞察力をもって人間を全体的・統合的に捉え、倫理観をもって全人的な看護を展開することのできる能力を育成することを目指しています。2)科学的思考に基づいた判断能力を育て、主体的に看護が実践できること看護学は実践の科学です。そのために、専門的に必要な技術・知識・態度はもとより、科学的思考に基づいた判断能力や問題解決能力を育て、主体的・創造的に看護が実践できる能力を育成することを目指しています。3)保健・医療・福祉の連携を図れる看護が実践できること現代社会での看護ニーズは拡大する一方ですが、それに対応できるように、保健・医療・福祉の連携や調整、協調を図れる看護が実践できる能力を育成することを目指しています。4)国際的な視野で健康問題を捉えて看護を考えられること国際化の進む中で、豊かな国際感覚、高いコミュニケーション能力を持ち、国際的な視野で健康問題を捉えて看護を考えられる能力を育成することを目指しています。長寿社会を迎えて変貌する地域社会では、看護の質がますます問われる時代になってきています。将来に向けて看護を学び続ける意欲と姿勢を持った自立できる人材の育成を目指して、私たちは学生の皆さんと共に努力を重ねていきたいと願っています。17看護学科School of Nursing