ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2017

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概要

京都府立医科大学 大学案内2017

海外研修を受けた学生の声オクラホマ大学での臨床実習を経て私は同じ学年の2人とともに、2015年7月の約1ヶ月、アメリカオクラホマ州にあるUniversity of Oklahoma HealthScience Center (OUHSC)にて実習をさせていただきました。このプログラムの存在は入学前から知っており、自分も参加したいとずっと思っていました。私はChildren's Hospital(小児科)に配属されたのですが、医学科第6学年小児科のドクターはみな優しく、そして熱意を持って指導してく(京都府洛星高校出身)ださいました。早朝から始まる日々の実習は、様々なレクチャー、澤田凌症例のプレゼンテーションとその詳細なフィードバック、オンラインでの到達度確認テストなど非常に系統だった教育体制で構成されていました。現地の学生もそれに応えるように必死で勉強に励んでおり、彼らの積極的な姿勢にとても刺激を受けました。たくさんの友人をつくることもでき、彼らが常に明るい笑顔で私たちを支えてくれたおかげで、充実した時間を過ごすことができました。実習1日目に戻りたい!今でもそう思うくらい楽しい日々でした。京都府立医科大学には、このようにグローバルな視点を持つ機会を積極的にサポートしてくれる環境があります。お世話になった多くの方々に感謝するとともに、この経験を過去のものとせず、未来へ活かせるように努力していきたいと考えています。このパンフレットを読んでおられる皆さんも是非本学で学び、海外との交流を通して刺激を受け、自分の可能性を広げて下さい。リーズ大学への臨床留学を通して今年度から本学では臨床留学先として米国のオクラホマ大学と英国のリーズ大学が選択できるようになりました。今日、日本では、かかりつけ医の普及や幅広く初期治療を行える医師の育成が促進されつつあります。戦後GP制度を確立してきた英国でプライマリ・ケアを学ぶことは貴重な経験になると考え、私は第5学年の7月に1か月間リーズ大学に臨床留学し、General Practitioner (GP)と呼ばれる家庭医の元で学びました。実習は、多職種の医療関係者から学ぶ機会が設けられていたことと、地域に密着した医療が印象的でした。病院での診療以外に、医師や看護師の往診に同行する機会が多くありました。私も積極的に診察させてもらいましたが、英語も手つきもおぼつかなかった私にも、現地の患者さんは非常に協力的に接して下さることが多く、家庭医への信頼の高さを感じました。英国と日本はどちらも先進国であり、行う医療そのものに大きな違いはありません。しかし、その医療は全く異なる制度の下で行われており、特に今回は地域医療の在り様に大きく違いを感じ、日本の医療の長所や課題について考えるきっかけとなりました。またリーズ大学は世界各国から多くの留学生を受け入れています。エジプト人やインド人、南アフリカ人など、私も多くの国の人々とスポーツや食事を通じて交流し、様々な文化や考え方に接することができました。留学には不安もありましたが、同時に他文化を知る驚きと楽しさ、自分の思いを英語でなかなか伝えられないもどかしさと、それでも日々少しずつ上達していく嬉しさなど、様々な思いが錯綜する中での生活でした。将来、海外での活躍を考えている方は勿論、そうでない方でも、留学は多くの刺激を受け、視野を広げることが出来る良い機会です。皆さんが学生時代に留学に挑戦し、大きく成長され、良き医療人として活躍されることを願っています。医学科第6学年(大阪府四天王寺高校出身)阪井貴美子医学科School of Medicine 12