ブックタイトル京都府立医科大学 大学案内2017

ページ
12/52

このページは 京都府立医科大学 大学案内2017 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

京都府立医科大学 大学案内2017

卒業後について卒業前後の医学教育及び研修医師としての第一歩がスタートする臨床実習国家試験の後、スーパーローテート呼ばれる臨床研修へCBT・OSCEの試験をパスした後、臨床実習が始まります。これは、医療現場を実際に経験するとともに、実地に各疾患の病態とその診断・治療を知るうえで非常に重要なものです。将来、臨床医はもちろんのこと研究者を目指す人にとっても、この臨床実習で得られる知識や技能は不可欠なものです。各班5名程度ですべての診療科や中央検査部門をローテートしますが、各診療科や検査部門ではそれぞれ特色を持ったカリキュラムのもと、教員が個別に指導に当たります。少人数グループでの講義も行われますが、実際に外来やベッドサイドの患者を対象とした実習が主なものとなります。単に暗記した知識だけで対応するのではなく、問題解決型及び問題探求型の対応が求められます。また、医師が患者さんやご家族と如何に関わっていくべきかを初めて知る場でもあります。医師としての第一歩が既にこの実習から始まっているのだという自覚を持って現場に臨んで下さい。なお、この臨床実習の一部は、医師不足地域も含めた本学の教育関連病院でも行われます。各病院の部長は、本学の臨床教授や臨床准教授を兼ねており、ここでは大学病院とはまた異なる臨床場面を経験することができます。このように大学だけでなく、教育関連病院も一丸となって有機的な臨床実習が行われています。最終学年の秋から、臨床科目の卒業試験が始まります。この関門を経た後に卒業し、医師国家試験を受験することになります。平成16年4月からは医師臨床研修が必修化されていますので、医師国家試験に合格後、臨床研修指定病院での2年間の臨床研修が義務付けられています。このシステムは将来の進路に関わらず、内科、外科、救急科などの基本的な診療科で研修しますので、スーパーローテートと呼ばれています。本学では日本で最大規模を誇る関連研修指定病院と連携を保ちつつ、2年間の臨床研修を行います。この研修が終了した後に、専門の科目を専攻し、それぞれの科における専門医及び医学研究者を目指すことになります。このように、すぐれた医師になるには、教養・基礎・臨床課程における教育と卒後研修という長い道程を経なければなりませんが、それだけやりがいのある道程であるとも言えます。卒業前後の期間は時間に追われる極めて多忙な日々になりますが、単に知識や技能だけを修得するのではなく、豊かな教養を身につけるように務めることと人間性を磨くことを忘れないで下さい。卒業後の進路本学の卒業生の一般的な卒業後の進路状況卒業後医師国家試験に合格すれば医師免許が交付され、それから晴れて医師としての経歴が始まることになります。まず研修医として働く場所は、本学附属病院、あるいは本学の協力病院である臨床研修指定病院で、どこで研修するかは、卒業前にマッチングで決定します。本学の臨床研修プログラムは日本で最も人気のあるプログラムの1つです。2年間のスーパーローテート研修中に自分の進路を決め、専門領域の修練へと進みます。ある程度の臨床研修を終えてから医学研究を行うために大学院へ進学する人も多くいます。卒後の進路として臨床医ではなく、解剖学や生理学などの基礎医学や公衆衛生学や法医学などの社会医学の研究を志す場合には、卒業後すぐに大学院へ進学することもあります。このように卒業後の2年間の進路はおおむね画一的ですが、3年目からは大学附属病院又は関連病院で医師としての専門的な修練が始まります。各自が将来の明確な目標の下に進路を決めることが大切です。【医師国家試験結果】受験者数合格者数合格率(%)全国平均合格率(%)平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年10211099106113961019310310594.191.893.997.292.990.289.890.691.291.511医学科School of Medicine