分子標的癌予防医学 酒井教授が高松宮妃癌研究基金学術賞を受賞

2018年2月22日、本学分子標的癌予防医学 酒井敏行教授が高松宮妃癌研究基金の平成29年度学術賞を受賞いたしましたのでお知らせします。
 
<受賞理由>
研究業績:ファースト・イン・クラスのMEK阻害剤トラメチニブの発見
業績内容:がん抑制遺伝子RBタンパク質が多くのがんで失活していることに着目し、RBタンパク質を活性化型にするサイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害因子の発現を上昇させる薬剤を細胞を用いて探索する独自のスクリーニング方法(RB再活性化スクリーニング)を考案。
本スクリーニング手法により、臨床試験に入ったMEK阻害剤トラメチニブ(商品名メキニスト)、RAF/MEK阻害剤CH5126766、及びHDAC阻害剤YM753/OBP-801の発見・同定に成功。
特にMEK阻害剤トラメチニブ(商品名メキニスト)は、進行性BRAF変異メラノーマ(悪性黒色腫)と非小細胞肺がんの標準療法を抜本的に変え、米国での承認を皮切りに、現在では60カ国以上で使用されている。
国内企業とともに共同で進めた創薬研究による成果であり、我が国発の産学連携の極めて大きな業績であると評価されて受賞したもの。
 
<高松宮妃癌研究基金学術賞の概要>
「公益財団法人高松宮妃癌研究基金」はがん撲滅を発意された高松宮妃殿下御自身が会長となられ、同級生とともに組織された「なでしこ会」を母体として設立。がん研究の研究者の表彰や研究助成金事業、国際講演会等を通じ、癌に関する研究を奨励し、日本のがん研究の進展に大きく寄与。
今回、酒井教授が受賞した学術賞は、がんに関する研究で特に顕著な業績を挙げた日本人研究者に対して贈呈されるものであり、我が国のがん研究者にとって非常に栄誉ある賞である。
 
公益財団法人高松宮妃癌研究基金ホームページ:http://www.ptcrf.or.jp/
 
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