ストレスと感覚系の脳萎縮の因果関係に迫る新発見

ストレスと感覚系の脳萎縮の因果関係に迫る新発見
~重度のストレスが感覚系の脳萎縮をもたらし、精神疾患の原因となる可能性~
 
 
京都府立医科大学大学院医学研究科 精神機能病態学(吉井 崇喜 併任講師他)、京都大学 学際融合教育推進センター 健康長寿社会の総合医療開発ユニット(大石直也 特定講師)、京都府立医科大学大学院医学研究科 運動機能再生外科学(生駒 和也 講師)、同学 生体構造科学(田中 雅樹 教授、 松田 賢一 准教授、 山田 俊児 講師)らの共同研究グループは動物モデルと画像解析の手法を組み合わせることで、重度のストレスにより視覚野・視床などの感覚系の脳部位に萎縮が起こることを解明し、本成果に関する論文が2017年10月6日(金)に科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されますのでお知らせします。
これまで、心的外傷後ストレス性障害(PTSD)については学習と関連が深い前部帯状回・海馬・扁桃体などの脳萎縮が報告されており、恐怖学習による病態形成が推定されていましたが、本研究においては、ストレスによる脳萎縮を学習に関連した部位では確認できず、感覚系の脳部位で確認できました。
本研究は全脳を網羅的に解析して、ストレスと脳萎縮の関係を明確にした初の研究成果であり、今回解明されたストレスと感覚系脳部位の萎縮の関係により、今後のストレス性精神疾患の病態生理研究及び介入研究において多大な影響を与えるものと期待されます。
 
【論文名】
Brain atrophy in the visual cortex and thalamus induced by severe stress in animal model
 [日本語:動物モデルにおいては重度のストレスで視覚野・視床に脳萎縮が起こる]

【提出雑誌】
科学雑誌Scientific Reports
[2017年10月6日(金)10時(英国時間)オンライン速報版掲載]
 
【著者】
Takanobu Yoshii, Naoya Oishi, Kazuya Ikoma, Isao Nishimura, Yuki Sakai, Kenichi Matsuda,
 Shunji Yamada, Masaki Tanaka, Mitsuhiro Kawata, Jin Narumoto and Kenji Fukui
 
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