【論文掲載】胎児期に体内時計が形成される仕組みを解明

胎児期に体内時計が形成される仕組みを解明
 
 京都府立医科大学 大学院医学研究科 八木田和弘教授、梅村康弘助教、小池宣也講師らの研究グループは、体内時計が胎児期に形成される仕組みを解明しました。
 今回、胎生早期(妊娠早期)及び胎生後期(妊娠後期)のマウス胎児、マウスES細胞を用いて、哺乳類の個体発生過程における体内時計および概日リズムの形成メカニズムについて、次世代シーケンサーによる網羅的遺伝子発現解析や、マウスES細胞の分化誘導培養系などを用いて詳細に検討しました。
 本研究では、マウスES細胞の分化誘導系とマウス胎児の発生過程で共通の分子メカニズムが体内時計の形成を司っていることを解明しました。それは、まず細胞分化が進み、続いて必須の時計タンパク質CLOCKが転写後制御によって発現する、という2段階での体内時計形成の仕組みです。
 また、本研究で、マウス胎児において、体内時計の形成に伴い母体の概日リズムが胎児に伝播される母子同調の成立も生じることがわかりました。
 これらの成果は、赤ちゃんが母親の胎内にいるときの母子関係に新しい視点を提供するとともに、胎児の健全な発育や妊娠中の母体の健康に関する新たな知見を提供し、本研究成果をもとに胎児の機能発生に関する研究がより一層進むことが期待されます。
 
【掲出雑誌】
アメリカ科学アカデミー紀要(Proceedings National Academy of Science U.S.A.)誌
 [2017年 8月 21日(月)(アメリカ東部時間)からの週にオンライン速報版掲載]
 
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