【論文掲載】インフルエンザウイルスが便から検出されるメカニズムを解明

インフルエンザウイルスが便から検出されるメカニズムを解明
~インフルエンザウイルスは粘液に包まれることにより消化管内の環境下でも生存可能~
 
 京都府立医科大学大学院医学研究科 感染病態学 中屋隆明教授、消化器内科学 伊藤義人教授、廣瀬亮平助教ら研究グループはインフルエンザウイルスおよびその遺伝子(RNA)が粘液存在下において消化液(胃液・胆汁・膵液等)に耐性を獲得し感染力を有したまま存在可能であることを発見し、本研究に関する論文が2017年5月17日(水)に科学雑誌「The Journal of Infectious Diseases」のオンライン速報版に掲載されましたのでお知らせします。
 これまで、上気道感染が通説だったインフルエンザウイルスについて、ウイルス感染者の3割の便からウイルスRNAが検出されることに着目し、腸管感染の可能性を探ったところ消化液で分解されずに長時間生存可能であるメカニズムを解明しました。
 本研究成果は、インフルエンザウイルスが感染力を保ったまま腸管に到達する可能性を示唆する初の研究事例であり、今後さらに解析を進めることで、新規感染経路の発見により診断精度の向上や、新たな予防方法の進展に繋がることが期待されます。
 
【研究グループ】
【研究グループ】
 京都府立医科大学 大学院医学研究科     感染病態学 教授 中屋 隆明
                     消化器内科 教授 伊藤 義人
                     消化器内科 助教 廣瀬 亮平
 
【論文名】             
Mechanism of human influenza virus RNA persistence and virion survival in feces: mucus protects virions from acid and digestive juices
[日本語:糞便中からヒトインフルエンザウイルスRNAとウイルス粒子が検出されるメカニズム:粘液はウイルス粒子を胃酸や消化液から保護する]
 
【掲出雑誌】
科学雑誌The Journal of Infectious Diseases
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