【論文掲載】心不全の解明に前進 新たな代謝酵素を発見

心不全の解明に前進 新たな代謝酵素を発見
~心臓におけるD-アミノ酸代謝に関する世界初の研究論文の掲載~
 
京都府立医科大学大学院医学研究科 循環器内科学 有吉真助教、的場聖明教授らのグループは心不全の病態に関与する新規ミトコンドリアタンパク質がD-アミノ酸代謝に関与する酵素であることを解明し、本研究に関する論文が平成29年3月7日に科学雑誌「Scientific Reports」のオンライン速報版に掲載されましたのでお知らせします。
心不全の機序と新規治療法を探索する目的でミトコンドリアの機能に着目し網羅的解析を行ったところ、これまで哺乳類には存在しないと考えられていたアミノ酸(D-グルタミン酸)に関わる酵素が減少していることがわかり、酵素の遺伝子を除去したマウスでは、哺乳類ではじめて、心臓にD-グルタミン酸が蓄積していることがわかりました。
本研究成果をもとに、D-グルタミン酸の代謝制御の更なる研究によって、心不全患者への早期介入や現在の治療法では限界に達しつつある重症心不全において、ミトコンドリアタンパク標的薬といった新たな治療法の開発に繋がることが期待されます。
 
【研究グループ】
 京都府立医科大学 大学院医学研究科 循環器内科 助教  有吉 真
                         教授  的場 聖明
 
【論文名】
 D-Glutamate is metabolized in the heart mitochondria.
[日本語:D-グルタミン酸は心臓ミトコンドリア内で代謝される]
 
【掲出雑誌】
 Scientific Reports [2017年3月7日(火)オンライン速報版掲載]
 
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