【論文掲載】Rett症候群患者の睡眠障害の治療法の確立に光

Rett症候群患者の睡眠障害の治療法の確立に光
~Rett症候群モデルマウスに体内時計の異常を発見に関する研究論文の掲載~
 
 京都府立医科大学では、自閉症の一種であるRett症候群のモデルマウスに体内時計の異常があることを発見し、本件に関する論文が、科学雑誌(Genes to Cells誌)のオンライン速報版に10月12日(月)に掲載され、10月15日(木)に記者発表を行いましたのでお知らせします。
 
【研究の概要】
 これまで、臨床的にRett症候群患者では睡眠障害を合併する患者が非常に多く見られることが知られ、しかし、概日リズムを生み出す体内時計との関連など、具体的なメカニズムはほとんど分かっておらず、睡眠障害に対する治療法に関しても確立されたものはありませんでした。
 本研究では、Rett症候群の睡眠障害には体内時計中枢のリズム出力障害が関与する可能性を示しており、Rett症候群患者に対する睡眠障害の治療を考える上で、メラトニン等の概日リズム調節作用を持つ治療薬の効果をメカニズム面から支持する結果となりました。
 今後は、本研究の結果を受けて、Rett症候群患者の睡眠障害において治療法の確立に向けた臨床研究へと進むことが期待されます。
 
【研究代表者】
京都府立医科大学大学院医学研究科 統合生理学教室  八木田 和弘 教授、土谷 佳樹 講師
 
【共同研究者】
 久留米大学医学部 小児科学教室 松石豊次郎教授
 京都大学再生医科学研究所 実験動物学教室 近藤玄教授
 
【論文名】
 「CRISPR/Cas9 法によるMeCP2遺伝子破壊で作成したRett症候群モデルマウスにおける概日リズム障害」
“Disruption of MeCP2 attenuates circadian rhythm in CRISPR/Cas9-based Rett syndrome model mouse” by Tsuchiya et al.
 
【掲載先】
Genes to Cells誌 [平成27年10月12日(月)オンライン速報版掲載]
 
 
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