【米国科学アカデミー紀要オンライン速報版掲載】心肥大を制御する情報伝達メカニズムの発見

本学大学院医学研究科 循環器内科学の小形岳寛特任助教、上山知己特任講師らの研究グループは、MURC(マーク)/Cavin(キャビン)-4と呼ばれるカベオラ関連タンパクの1つが心肥大を引き起こすシグナル伝達に深く関わっていることを発見しました。
今回の発見は、心肥大シグナル制御に重要な新知見を与えるものです。難病指定されている心筋症患者の中にMURC/Cavin-4遺伝子に変異がある患者がいることからMURC/Cavin-4が心筋症の原因遺伝子の1つであることが示唆されており、心肥大の機序解明だけでなく、心筋症の発症機序および病態解明にも寄与すると期待されます。
 
※本研究成果は米国科学アカデミー紀要のオンライン速報版で公開されました。
 
本研究成果のポイント
  • MURC/Cavin-4は筋特異的に発現しているタンパク質で、2008年に私たちが初めて同定し報告したものです。
  • 今回、私たちはMURC/Cavin-4が心肥大に重要なERK(アーク)タンパク質の安定性とリン酸化を制御することにより心肥大の程度をコントロールしているという、新メカニズムを発見しました。
  • 2011年に私たちは米国の研究グループとの共同研究により、心筋症患者の中にMURC/Cavin-4の遺伝子変異がある患者がいることを報告しています。
  • 心筋症の発症進展機序については、未解明な部分も多く、今回の発見は心肥大の機序解明だけでなく、心筋症の発症機序および病態解明にも寄与することが期待されます。
 

【記者発表資料】

 記者発表資料(2月25日)

 
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